米ペンシルバニア州ジョンスタウン在住の小児科医・ジョニー・バード(71）が、患者の子供たちに診療と嘘をつき性的虐待を行っていたとして、’18年1月に逮捕された。
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’19年3月18日（現地時間）に、今まで立件された31名の被害者の他にも、バード加害者が、ペンシルバニア医事委員会に居た20年前に、10人以上セクハラを行っていた事実が隠蔽されていた事が発覚し、裁判所では、未成年者虐待の罪で、バード被告の罪がさらに伸びる事を予測している。
バード被告の犠牲者は、8～12歳の子供が多く、そのうちの1人は幼児だった。
犠牲者の子供たちの親によると、バード被告が、今回の事件を引き起こす前に、止める方法はあったはずだと言及した。
事の発端は、’90年代、バード被告は、ペンシルバニアの医事委員会に在籍しており、表向きは薬学教授と、小児科医を米国に広める役割をしていたが、その裏では医師を目指す学生にセクハラをしていたというのだ。
バード被告は、この一件で医師免許をはく奪されるかどうか、査問委員会にかけられたが、委員会の投票結果は、7対2に票が別れ、バードの医師免許は保留となり、セクハラは闇に葬られた。
元医事委員会のメンバー、ヴィヴィアン・ローウェンスタインは、バード被告が当時、査問委員会にかけられた時に医師免許をはく奪する方に投票した一人だった。彼女は『The Assosiated Press』のインタビューで、バード被告の逮捕と一連の騒動について、こう答えている。
『あの時に彼の医師免許は剥奪すべきだったわ。どこの国でもそうだろうけれど、医学界は男尊女卑。間違っていると女性が声をあげても、今回の様に被害が拡大しない限り、#Metooは無視されてしまう。病んでいるとしか言いようがないわ。』
ペンシルバニア連邦警察は、医事委員会が、20年前の事件を、医師のセクハラと捉え、バード被告の精神鑑定をせず、免許剥奪に関する意識に対する甘さもあったと厳しく指摘。
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リー・アン・バーゲビーは、30名以上いる、バード被告が小児科医になってからの被害者の一人だ。バーゲビーは、12の時にバード被告の小児科医に通い、被害にあった。それは彼女の心の中に傷となって残っている。
判決はこれからだが、バード被告の医師免許剥奪は間違いないだろうし、懲役年数は終身刑と変わりないものになる事は間違いない。
未成年者への性的虐待の告発でキャリアを失った例としては、近年では
ケヴィン・スペイシーの例が有名だ。
ケヴィン・スペイシーをスターダムに押し上げた
ブライアン・シンガーもまた未成年者への性的虐待の罪の問われてもおかしくないはずだが、彼はハリウッドの重役へのコネがあるのか、クビを切られないのが不思議な話だ。
つい最近では、’18年3月に、歌手のR・ケリーが、民間人の女性から『14の時からケリーの性奴隷になるように言われた、ケリーは未成年の女性を監禁し洗脳する家をセックス・ダンジョンと呼んでいる。』とテレビのインタビューで告発し、SNSに#MeToo発言が飛び出し炎上。
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米ケーブル局『Life Time』では、’19年1月3日から、『Surviving R Kelly』と題し、R.ケリーの性奴隷の被害者のドキュメンタリー6話、3夜連続で報道した。
以前から、R.ケリーが問題視されていたのは、’94年、歌姫で当時15歳だったアリーヤの年齢を18と偽り結婚し、2カ月で別れた挙句、手切れ金を1万円しか渡さなかった事だ。アリーヤは、一回り以上上のR・ケリーにおびえ続けていた上、’01年に22歳の若さで飛行機事故で死亡。R.ケリーはなおさら責められる様になった。
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R・ケリーの兄ブルースは服役中で『弟のロバートがロリコンで何が悪い、オレは年上の女が好きだ。』と炎上上等な発言をした為、なんの支えにもならない。
実弟キャリー・ケリーは、自分たちが性的虐待をうけながら育った事が、兄を歪ませた原因の一つでは、と言うが、そんなキャリーはメディアに、兄R・ケリーが、17の時に14の従妹とセックスをしていた上、従妹が兄の子供を産んだのを見て、人生が終わったと思ったという。
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が、R.ケリーもまた、先程の元小児科医バード被告の様に、反省する様子すらみせていない。
今年3月、米CBSの取材に応じ、事実じゃないと泣き脅しをかけたが、もしも有罪になれば最長70年の実刑判決が出るのだ。
