【驚愕】空港からエアバスを盗んだ航空訓練生・強制送還される?


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米フロリダの航空学校に在籍する訓練生、ニシャール・サンカットが無断でエアバスA321を操縦し、空港施設の一部を損壊したとして、祖国トリニーダ・トバコに強制送還される見込みとなった。10月18日まで米国で拘留されその後祖国に強制送還されるという。


©ClichOrlando

ニシャールは、トリニーダ・トバコとカナダの二重国籍の学生で、運転免許証はフロリダで所得。父クレメントは元大学教授で今は引退しているが今回の一件について『何かの間違いだ、出来る限り息子の事をサポートしていきたい』とDailymailの取材に対して話している。

一連の事故は、メルボルン国際空港の横に、ニシャールがマイカーを横付けし、当時空港に居た整備士を払いのけ、エアバスのコクピットに乗り込み操縦して起こった事とみられている。

夜明け前の出来事だったので、エアバスに乗客は誰も乗っていなかったが、乗客が居たとなれば大惨事だ。


©WESH

フロリダ技術大の短期留学生だったニシャールは、航空管制官希望で、フライト・トレーニングも行っていた事からエアバスの操縦が出来たのではと学校の代理人・アダム・ローウェンスタインは現地メディアの取材に答えていた。

だがそれ以前にニシャールの行動や興味には問題視される部分があると、彼の学校関係者は指摘。

ニシャールのフェイスブックには、飛行機や戦闘機に対する憧れや対戦ゲームへの執着が毎日の様に綴られていた。


©Facebook

彼が特に興味を持っていたのが、’14年に起きたマレーシア航空370便失踪・墜落事故だった。

これはマレーシアのクアランプールから中国・北京に向かっていたマレーシア370便が、’14年3月8日に消息を絶ち、後にインド洋で機体の破片が見つかり、乗客全員死亡とされた事件である。

ブラックボックスが発見されなかったので、詳しい原因が未だに不明だが、ハイジャックされたのではという見解と、エンジントラブルという見解の両方に別れており、憶測が後を絶たない未解決飛行機事故の一つだ。

その他にもニシャールは、’13年に死亡したAK47を発明したカラニシコフにも興味をよせていた事が判明。カラニシコフが亡くなった時、ニシャールはフェイスブックに、こう書き記し、自分なりの哀悼の意を表明していた。

『カラシニコフが亡くなった事は大いに残念だ。彼は時代のリーダーであり発明者であった。にもかかわらず、彼の発明が殺戮の為だけに使われてしまうのは、悲劇としか言いようがない。』


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ニシャールの同級生で、同じくトリニーダ・トバコから来ているアーロン・アンブローズはNews6のインタビューで、憤りをあらわにした。

『アイツはイカれていた。トリニーダ・トバコから米国に来ている学生や大人が全員あんな風にイカれた野郎だと思われたらたまったものじゃない。オレたち全員がアイツと一緒だなんて思われたくないよ。』

同じ学生として恥ずかしいとして、アーロンはこう付け足した。『あいつは確かに頭がいい。それはお勉強の事だけだ、航空管制官になるためのね。人間的にどうなのかと聞かれたらそれはNOだ。人道的に何をやっていいのか悪いのかあいつは全く判っちゃいない。金持ちのボンボンだからな、オヤジに教えてもらってないんじゃないのか?』

ニシャールには国選弁護人が付くはずだったが、彼が親から5000ドル(56万)の仕送りを貰っている事が裁判前に発覚し、国選弁護人を建てる事は不可能となった。

ニシャールがフロリダ州東海岸ブレバードのメルボルンで身柄を確保されたのは、10月のはじめ。

メルボルン現地警察のデヴィット・ギレスビーによると、ニシャールには犯罪歴もテロとのネットワークもなく、誰も乗っていないエアバスを盗もうとしたのは『単なる出来心』だった事が判明。

取り調べにあたったFBIエージェントのデヴィット・ハッカーは『自分のしたことの重大さが全く判らないガキを相手にしているのかと思うと腹もたたなくなった』とため息をついた。

彼曰く、ニシャールはエアバスを盗む事が自分の人生に取り返しのつかない事になるのは判っているのに、周囲に絶大は危害を及ぼすという事が全く判っていなかったというのだ。

その様は、ゲームの世界でしか戦闘機を見たことがない子供を相手にしている様だったという。しかもニシャールは取り調べの最中に、ナルコプレシー患者の様に眠りこけてしまったのだ。失礼にも程がある。


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今回の事故で、メルボルン国際空港は5時間閉鎖され、空港の周りは警察が通行規制を行っていた。

メルボルンの住民・マナン・カリアは『Florida today』にその時の様子を詳しく語っている。

『カイザーからメルボルンまで車を走らせていたら、空港の近くに、ぎっしりとパトカーが止まっているのが見えたのよ。普段こんな空港で職質される事なんかないのに、どうしちゃったの?って思ったわ。空港のそばを通ったら、とんでもない事になってたし。』


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空港の代理人ロリ・プッカーは、DailymailとFloida Todayの取材に対し、ニシェールのビザが違法である事を指摘し、国外追放に踏み切った事を答えた。カナダ国籍をどこで所得し、ビザをどこで所得したのか判らなかったのだ。

エアバスは、日本ではANA、米国ではUSエアウェイズをはじめ。世界各国で運用中の旅客機だ。

’14年現在、908機生産されており、’93年11月の初飛行から21年経つ今も現役を誇る旅客機である。

それを『子供の道楽』で操縦されてはたまったものではない、というのが空港の本音だろう。

Student pilot, 22, will be deported after he admits breaking into a Florida airport and getting into the cockpit of an empty passenger jet

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