マウンテンデューという、赤と緑のロゴの炭酸飲料がある。
日本の発売元はサントリーで、海外ではペプシなのだが、酸味が程よく、甘みがあるので、中年男が虜になってしまうらしい。
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が、行き過ぎるのも考えもの。
マウンテン・デューを毎日あびるほど飲んでいた、ある中年男が、このままでは死んでしまうというので一念発起、ダイエットする事に。
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このビフォーアフターぶりを見てほしい。そこまで絞れるなら最初からやれよ、ものである。
男の名前は、ジェイソン・ペック、36歳、米アラバマ出身、元空軍。
日本で『マウンテン・デュー』にハマった世代は、バブル～ロスジェネ時代なので、ハズれてるといえば少々ハズれている。が、ジェイソンのハマり方は、ハマるを通り越して中毒の領域だ。
彼は、朝食前に、550mlのマウンテン・デューをグビっと一杯やる。アル中患者が、酔い覚ましのビールをひっかける様に、マウンテン・デューの缶をプシュっと開けて、グビっと飲む。糖尿病患者まっしぐらの食習慣だ。
1缶あたりに46gの砂糖が含まれているこの飲料（コーラは500mlにつき55g)、空軍退役後、毎日6缶のみつづけた為に、ジェイソンは、あっという間に、20ストーン（127キロ）に太ってしまった。この通り、30代で立派なお腹になってしまった。
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元空軍のジェイソンは、軍人時代の怠惰な男同士の食習慣が忘れられないまま、退役。365日、朝はマクド、昼はブリトー、夜だけ子供と一緒なので、少々マトモな食事を食べるという、ありえない食生活を送っている。毎日6缶もマウンテン・デューを飲んでいるのにだ。
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空軍の激務が重なる間は、毎日ジャンクフードでも、痩せていたのだが、何もしなくても軍の恩給が出る今では、毎日ビデオゲーム三昧のカウチポテト族。親として夫として尊敬されず、妻は家を出て行ってしまった。
妻が家を出て行った2年前、13を筆頭に三児のパパだったジェイソンは、子供たちを守っていく為に、死ぬわけにはいかないと、ダイエットを決意。
年始から、ためしに、マクド三昧の朝食をヘルシーなものに変えた所、二週間で12kg体重が落ちた。これはもしかすると、マウンテン・デューもやめれば、体重は本格的に落ちるかもしれない。
そこで彼は、なぜ、この炭酸飲料にハマったのか、消えかかっている記憶をたどることにした。
すると、彼がマウンテン・デューにハマったのは、空軍を退役した、’08年。燃え尽き症候群になって、初めて飲んだ炭酸飲料がコレだった事が発覚。8年間、毎日6缶ずつ飲んでいたのだった。
ジェイソンは糖尿病になる前に、回ってきたツケが歯だった。毎日ジャンクフード三昧で、寝るまでマウンテン・デューなのだから、歯が痛まないわけもない。
『虫歯になりはじめ、激しい頭痛に襲われてるのに、マウンテン・デューをかわずには、いられなかったんだ。おかしいだろ？』
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そこで彼は2年前の正月からダイエットを決行。
『お前はデブなんだ、こんなのじゃぁ再婚相手もみつからないぞ。ファーストフードなんか食わないで、シリアルをオサレに食べて運動をしろ！判ったか！と毎日自分に言い聞かせる日々だったよ。』ジェイソンは自虐気味にふりかえった。
2年前の正月から、食事だけでなく、毎日100マイル歩くことも習慣にした。毎日マウンテン・デューとピザをお供に、6時ヴィデオゲーム三昧だったので、最初は歩くだけで倒れそうになったという。
ジェイソンは、体重が順調に落ち始めたのを見て、毎日ドカ食いして炭酸飲料を飲む事がメタボマンになる原因だと知り、毎日6回、ヘルシーなものをチョボ食べする食べ方に変更し、週三回ジムに行ってトレーニングする事に。
毎月どれだけ痩せて行ったか、この通り自撮りし『太るな！』と戒め続けた。どういう風に痩せ、絞っていったかは一目瞭然だろう。
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最初の4か月でお腹のメタボがスッキリなくなったのは、食事と『今までやったことがない』という有酸素運動の効果だろう。そこから4か月で肩回りの筋肉がついたのは、ジムで鍛えたからとみられる。
ここまでは、誰でも少々頑張ればできるのだが、ここからが難しい。ここからは、体の筋肉の中にある脂肪を搾り取って痩せ、お腹にシックスパックを作るのだ。最終的には、下腹も引っ込み、この通りの仕上がりになった。
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それだけではない。
ジムで知り合った医療系勤務の美女・サムさんと、ちゃっかりいい仲になっているジェイソン。
前回紹介したビフォーアフターは、
太りすぎで彼女に逃げられた男が、一念発起のダイエットに挑むものだったが、今回はマウンテン・デューで健康上の危機に立たされた男が、一念発起のダイエットに挑んだ結果、美女をゲットしたというものだった。
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実はダイエットは、冬からやった方が痩せやすいそうである。
その法則を偶然にもジェイソンさんは生かすことができたので、よかったのではないだろうか。この体型と食生活と健康が維持できればよいと思う。
