アマチュアカメラマンで、本職は救急救命士のChris Porszが、
’70年~～’80年に過ごした英国ピータバラでの市井の人々を撮った写真と、
その40年後を撮った、ビフォーアフターが公開された。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
パンクルックなドグとティナが知り合ったのは、’85年。
ティナは18歳、2人は’90年にピータバラを出て世界各地を放浪する。
2人はかつて籍を入れ双子も居るが、今は別居中。
ティナはドーセットで暮らし、ドグはウェールズでガーデニングの店を運営している。
思い出の地、ピータバラ大聖堂の前で’15年に写真を撮り
『出逢ったあの頃はギラギラしてたかな』と、つぶやく2人。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
ピータボロの中学校に通っていた悪ガキ5人組。
昼になると近くの店にピンボールのハイスコアを競い合いに脱走した。
左から順に、アンディ・ジャクソン、リチャード・ヒルトン、
ディヴィンダー・シン、トニー・ジェームス、アーロン・マドウス。
しかし思い出もつかの間、学校は閉校に追い込まれ、5人はばらばらとなってしまう。
’16年6月、そんな5人が集まった。
5人とも、すっかりメタボな、おっさんになった。
アンディはその後従軍、除隊後、運輸会社で働き、’87年からは郵便局員だ。
21で結婚し娘がいる。
『ここに来るとあの頃を思い出すよ』
リチャードは技術職で、2人の娘がいる、トニーは石材店で働き2人の子どもが居る。
アーロンはイケアで働き3人の息子がいる。
デヴァインダーは、’86年にヨークシャーに移るが、不動産仲買をしながら2人の息子を育てている。
『あれから5人で連絡をとっててよかった』
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
牛乳は体にいいと『小さいかわいい子供を使ったCM』は英国にもあった？
’83年に、ミルクのCMに起用された、カワイイ金髪碧眼の小学生、ライラ・ゴートン。
40年後の現在はというと、ふくよかな専業主婦で、2人の子持ち。
『今でもミルクは好きよ。でもこれって痩せないのよね～』
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
アイスクリーム売りのジロ・ボリーロ。
’80年代半ばにイタリアからピータボロに、夏の間だけキャンピングカーで
アイスクリーム売りをしていた彼は、今どうしているのか？
’14年の7月、ボリーロは、好々爺になっていた。
それどころかビジネスを、きっちり拡大していた。
’92年にイタリアンレストランをピータボロにオープン。
経営は娘に任せ、彼は三人の子どもと4人の孫に恵まれ悠々自適なんだとか。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
公衆電話を待つ3人は学校の友達。
ジョン・モリス、ポール・バーナード、アンドリュー・ポランド。
40年後、電話はATMに変わり、ジョンは配管工、ポールはモーターレースチームの一員、
アンドリューはビルの窓ふきの仕事をしている。
ジョンとポールは、よく合うらしいが、エセックスに帰ったアンドリューは、
この撮影で32年ぶりに彼らに出会い驚いたらしい。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
ドナは5つ年下の弟スティーヴンと玄関前でアイスを食べている写真を
撮ったのが’81年、で40年後がこちら。
この写真から2年後、家族で引っ越す事になった2人だが、実は40年前の家が
リフォームされたとはいえ残っていたと知り、写真をパチリ。
『殆ど昔のままよ、面影を残して住んでくださってる方に感謝しなきゃ』
ドナは近くに住んでパブに勤めながら4人の娘を育て、スティーブンも一人息子が居る。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
Tasbir Singhは、’82年は衣料品店で、雨の日も風の日も休まず働いていた。
40年後、彼は3人の子供と4人の孫に囲まれ悠々自適。
あの後すぐに公務員に転職したという。
©Chiris Porsz/Geoff Robinson
サンドラ・ウィリアムズ, カルメン・チン、モーリーン・メイヤーズは、
グラマースクールでのスクールメート。
しかし暫くの間、音沙汰がなかった。
『カルメンは親友と、いつでも一緒だった』とサンドラ。
サンドラは4人の娘と1人の義理の娘を育て、障害をもつ子供たちをサポートしながら
コーヒーショップで働く。
カルメンは4人の子供を育て『私たちの出逢いは人生の中でムダじゃなかった』と語る。
モーリーンだけはピータボロに住み続け、4人の子供を育てているが、
この写真を撮った時、腕を骨折し、背中が痛かった事から、
カルメンとサンドラに支えられての記念撮影に。
いかがでしたでしょうか。
40年目の再会。
まだそんな時に生まれてない、という人も多いかもしれません。
これを書いている私自身も、そんな事は思いもよりませんが、
この様な事はいつか、誰の人生にも来るのかもしれません。
