英・子犬子猫に関する売買法案『Lucy’s Law』いよいよ可決


英環境大臣マイケル・ゴーヴは、今年10月末に、子犬・子猫の展示や発売に関する新法『Lucy’s Law』を可決すると発表。キャンペーンに携わった多くのブリーダー、保護ボランティア、飼い主や獣医たちが喜びの声を挙げた。

©mirror.co.uk

法律の名前の由来は、闇ブリーダーから保護されたコッカースパニエル、ルーシーから。


©Collect Unknown

ルーシーは、衛生状態も悪い劣悪な環境で母犬に子供を産ませる『パピーミル(子犬工場)』で、子犬を5年間も産まされ続けていた母犬だった。市場に売り出す事が出来る子犬が産めないとして悪徳ブリーダーから捨てられようとしたルーシーを保護したのが、今の飼い主のリサさんだった。


リサ・ガーナーさん(写真)が愛情をかけ、育て、第二のルーシーを生み出さない為に、社会的人脈を駆使し、子犬や子猫の闇ブリーダーを本格的に摘発する法案キャンペーンが発足。現在に至った。

新法が可決されると、ペットショップは、政府の認可を受ける事が義務つけられる上、子犬、子猫の発売は8週以降の子供になる。

©mirror.co.uk

売約されるまで子犬、子猫は母親と一緒で、媒介契約は新しい飼い主立ち合いの元となる。スコットランドでは犬のマイクロチップ埋め込みが義務化され、飼い主の責任が問われる中、英国では本格的に闇ブリーダーの摘発に乗り出すことになった。

以前から闇ブリーダーや、パピーミルによる、子犬、子猫の闇取引は、英国だけでなく欧州でも社会問題となっていた。


©BBC Scotland

BBCが取材した、パピーミルの実態はショッキングなもので、子犬たちは日も当たらないケージの中に入れられ、育てられていた。中には兄弟たちの死体の横で感染症に怯えながら、狭いケージで身を潜めている子犬たちもいた。どの子犬の目も怯え、生気がなかったのは確かだ。


©BBC Scotland

ドッグトラストの獣医ディレクターを務める、ポーラ・ボイデンは、この法案が、子犬や子猫の感染症死亡を防ぐという意味では良いとしつつ、業者が法律の抜け穴を利用することはないのか、と眉をひそめている。


©BBC Scotland

もしも闇業者が、動物保護施設を運営し、自分の所で育てていた子犬や子猫を、そこにたらいまわしにすればどうなるかという事なのだ。保護犬や保護猫を飼いたいという人の良心につけこみ、彼らは商売を続けるかもしれない。彼ら悪徳ブリーダーが、こうした保護施設の運営が出来ないように、法案をさらに厳格化する必要があると彼女は言及する。

©mirror.co.uk
RSPCA(王立動物虐待防止協会)のクリス・ウェインライト副代表も、販売防止だけでは不十分という。ブリーダーが政府の認可を得る為の厳しい審査基準が必要だとしている。

現に、米アリゾナでは、ここまでやっても闇ブリーダーが蔓延した過去を教訓にし、犬や猫を飼いたい場合は、保護施設に申し出なければいけない事になっている。つまり子犬や子猫をブリーダーから飼うことはできないのだ。

環境大臣のコーヴ氏は警察犬と共にメディアにアピール。今後摘発が本格化する見通しだ。


©mirror.co.uk

そんな中、海を渡った米テキサス州では、信じられない事件が起きた。
300以上の子犬や馬を飼育放棄していた高齢の女性が、逮捕されたのだ。

逮捕されたのは、米テキサス州東部グライムズ郡に住む、ドリス・ビーバー・クラーク(75歳)。


©dailymail.co.uk

動物愛護団体・ヒューストン・ヒューマン・ソサエティ(HHS)が地元警察から通報を受け、保護した動物は、242頭の犬と、49頭のポニーをはじめとする小柄の馬。


©Houston Human Society

犬は、ポメラニアンやシーズーなど愛玩犬がほとんどで、馬は小さいものが多かった事から、闇ブリーダー向けに売り出そうとしていた、パピーミル(子犬工場)が廃業した可能性が高いとみている。


©Grimes Sheriff County

ローカル系ニュースサイトKHOU11によると、子犬やポニーたちは、狭いケージに閉じ込められ、毛も定期的に刈り取られておらず、劣悪な衛生状態のまま、長い間放棄されていた事が発覚。

一部の子犬や馬は感染症にかかっていた事から、HHSでは、所属していた獣医たちにより、医療処置が施された。

©Houston Human Society

HHSは創立1954年。米国の中でも、もっとも規模の大きい動物愛護団体の一つで、今回の様に、モラルを持たない闇ブリーダーたちから子犬や子猫、親犬、猫たちを保護するNGOである。
米国では、博愛に基づいて活躍するNGO400にも選ばれるこの団体。彼らの勇気ある行動がなければ、300以上もの犬やポニーは救い出されなかっただろう。

©Houston Human Society
にも拘わらず、命を顧みる事がなかったドリスへの刑は、1万ドル(110万円)の罰金刑というのは、甘すぎないだろうか。
動物を愛する人からみれば、遺棄された動物の治療費を全額払うべきだという考えの人も当然いると思う。

©Houston Human Society
日本で環境庁が定めた、愛護動物への遺棄は2年以上の懲役もしくは200万以上の罰金刑となっているが、モラルを守って子犬や子猫を育てている人からしてみれば、とんでもない話でもある。

©mirro.co.uk
今年、日本でも動物保護に関する法案が改正になるが、良心的なブリーダーさんは、この様な、悪徳闇業者と一緒にされなくないという思いで、いっぱいなのではないだろうか。

Puppy and kitten farming to be BANNED in victory for Lucy’s Law

How much ISN’T that doggy in the window? Pet shops are BANNED from selling puppies and kittens in move to tackle animal cruelty and curb profit-driven rogue breeders

Texas woman, 75, arrested after nearly 300 animals are rescued from her home where dogs and horses were ‘found covered in parasites and living in their own filth’

こんな記事も読まれています


Tree of bean