ダフネ・セルフ(Daphne Selfe)さんは
87歳の今も現役で活躍するスーパーモデルだ。
ダフネさんは、1928年にロンドン生まれ。
モデルとしての転機は20の時。
デパートに勤めていたダフネさんは雑誌の表紙の
コンペティションに応募したのがきっかけとなり
モデルへの道を歩み始めた。
その後、Dolce & Gabbana, Gap, Nivea and Olayなどで
キャリアを積み、一時は結婚を機に現役から退いたものの、
テレビマンである夫の死後、70の時に
『VOGUE』『VANITY FAIR』に復帰。
ロンドンの大手モデル事務所MODELS 1と契約し、
ギネスブックに史上最高齢現役モデルとして
登録されている。
若い頃のダフネさんを見ても判る通り、
彼女は最初からモデルを目指していたわけではない。
若い頃には乗馬に夢中で、がっしりとした体型。
同じ年代にモデルとして活躍していたツイギーの様に
細くもなく、ブリジット・バルドーの様な
判りやすいセクシーさがあるわけでもない。
そんな彼女が現代のモデルを見て嘆いているのが、
ランウェイを歩くモデルは皆憂鬱そうな顔をしていること。
痩せすぎで不健康に見えるという事なのだそうだ。
現在87になる彼女からみると、価値観の違いこそあるとはいえ、
現在キャットウォークを歩くモデルたちの姿は見ていられないのだそうだ。
しゃんと伸びた背筋で、年齢を感じさせない彼女は、
Cheltenham Literature Festival で久々に観衆の前に立った。
その一例としてスーパーモデルの
カーラ・デルヴィーニュを挙げている。
カーラといえば、シャネルからH&Mまで、幅広くモデルを務め、
広告塔となっていると言っても過言ではない。
その他にも、ダフネさんは現在、ファッション誌の
コメンテーターとしても活躍していて、
ここ十年来の若い女性向きのファッション誌に
掲載されている洋服について、
むやみに高級品や、価格の高いものを掲載するべきではない
と警告している。
彼女の時代にはオシャレに創意工夫があり、それが
ファッションセンスを正しく磨き、ファッション格差も
産まなかったというのが偉大なるモデルからの教えでもある。
彼女が現役のモデルを続ける秘訣はというと、
程ほどに食べて、軽い運動をして、規則正しい生活習慣を送り、
身の程にあったビジネスをする事。
という事だそうだ。