日焼け薬・メラノタン2依存症の英男性、住宅ローン払えず差し押さえに


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アジア系の人なら、日サロ焼けするにも『程度』を考えて焼くだろう。ボディビルダーでもない限り、健康的に焼く程度にとどめると思う。


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ところが海を渡った向こうでは、そんなに自分の肌の色が嫌いなのか、紫外線に当たれば赤くなるはずの肌をアフリカ系の人の様に、ガン黒になるまで焼くというのだ。しかもステロイドまがいの薬を使って。

この手の薬は、本来であれば、紫外線を浴びることができない稀な疾患の人の為に作られた高額な薬のはずなのだが、東京五輪を間近に迎えた現在、日サロ愛好家の間で、違法改造品が出回っているという。

問題となっているのは、メラノタン2


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問題となっている薬品は『メラノタン2』という皮下注射する疑似ホルモン剤だ。

本家の『メラノタン』は正式名称アファメラノタイドという人口ホルモンで、慢性疲労症候群で紫外線アレルギーになった人や、不眠症になり体にメラニンを作れなくなった人の治療のために開発されたものだった。

’09年に米国政府から臨床試験の承認を経たもので、製造元は、豪州の製薬会社Clinuvelファーマメディカル。同社の開発責任者のコリン・マッキーは、メラノタン2が市場に出回っている事について『私たちの薬は稀にしか起きない疾患を持つ人の為に開発したものだ。化学式を変えたまがいものが出回る事は許せない。』と怒りをあらわにしている。

本家の『メラノタン』が20mlで、6万円。ジェネリックでも3万円する代物だというのに、『メラノタン2』は化学式を変えたまがい物というだけで、もっとお手頃価格で手に入るようになり、日サロ愛好家の手に渡る様になってしまった。

日本でも既に個人輸入代行業者がメラノタン2を売っているが、日サロで焼いた後の肌の色を長く維持できる上、皮膚がんを予防できるという触れ込みになっている。

そんなメラノタン2愛用者が起こした、笑いものな事件が英国で起きた。

メラノタン2を買いすぎて住宅ローンを払えなくなった男


©WALES NEWS SERVISE
日サロや日焼けに何の興味もない人間から見ればお笑い草なのだが、メラノタン2に、ハマりすぎて住宅ローンが払えなくなった男のニュースが英国を騒然とさせた。この男だ。

英ウェールズに住むカール・ディニスは自称『歩くソーラーパネル』という程、日サロ愛好家。


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元々この通り、金髪碧眼白いソバカス肌で、日本人の目からみれば『いつまでも若くみえる』顔だちだが、ここは英国。『オコチャマみたいで嫌』だったので、一大決心。日サロ通いをするためにメラノタン2を購入したという。

焼いても赤くむけてしまう肌だったため、肌質を変えるべく取り寄せたメラノタン2にハマりはじめたのが運のツキ。面白いほど黒くなり、クラブに行けばモテるようになり、カールさんは気が付けばメラノタンを買い込んでいた。

モテて気が大きくなったのか、労組の組合員なのに、新居を購入。新居に合う新車のアウディまで買った。するとある日、住宅ローンの担当者からカールさんへ電話が入った。来月新居に引っ越しという時点で、差し押さえになってしまったのだ。


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『まったくムシが好かない。メラノタン2を追加購入したから、ローンの支払い待ってくれって言ったら、新居の差し押さえだぜ。』何を言ってるのだか意味が判らないが、この男は本気で起こっているようだ。

どうしても彼は新居を手放したくないのか、新居の手付金として折角買ったアウディを手放す事に。月に300ポンド(4万円)もメラノタン2に費やし、住宅ローンの支払いを忘れていたというのは、話にならない。

製造元は、日焼けのしすぎは皮膚ガンになるが、メラノタン2なら安全とうたっているが、副作用は既に報告されている。メラノタン2の具体的な副作用な何なのか。

既に英国では宣伝禁止令も

英国医薬品庁(MHRA)の調査によると、メラノタン2の副作用の症例は既に74も報告されていて、健康被害で言うと、電子タバコと並ぶ深刻さだ。にも関わらず依存症になり、やめられないユーザーが出ている。

ニキビ、ほくろの巨大化、目のドライアイ、充血などは軽い方で、異様な性欲、倦怠感、胃痛、吐き気、重篤なものになると心臓疾患が報告されている上、副作用が複数重なるとガン化する可能性は極めて高くなる事が危険視されている。

欧州に出回るメラノタン2は、モスクワ、ポーランド産のものが多く、アジア、米国には中国産のメラノタン2が出回っている事が発覚した。

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凍結粉末を、殺菌水でとかし、皮下注射する事と、タンニングが長持ちするというクチコミから、タンニングユーザーに広まったメラノタン2。だが、MHRAは、18のウェブサイトで、商品の安全性が確認されていないとして宣伝を禁止するように警告している。

使い捨て注射器を使わず注射針の使いまわす事により、HIV感染や肝硬変が起きる危険性も指摘されており、タンニングユーザーの趣味嗜好で広まったメラノタン2市場は脅かされそうだ。

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