【ビフォーアフター】英アンティークコテージ無断改修?した建築家、ボコられる


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建築家のDavid Eckersallは、18世紀に建てられたとみられるアンティークコテージ、
Nutter Cote Farm(写真下:右側茶色い壁の離れ付の家)を一昨年末に買い取った。

彼は買い取った後、許可を得て延床しようと思ったものの途中で
建物の構造上の問題に気付き、長屋続きでお隣の
Nutter Cote Cottage(写真下:左側の白い壁の家)に住む
ピール夫妻が休暇中に、改修工事を始めてしまった。
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©Google

ピール夫妻が休暇から戻ってきたらびっくり。
お隣さんの家は、スッカラカンになくなっていたばかりか、
お手洗いの部分にポッカリ穴はあいて、ダイニングルームと思しき所の
天井には、青いビニールシートがかぶせてあった。
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©Lorne Campbell/Guzellian

Eckersallは、家を切り離す許可も貰ったと言い張った上、
建築業を44年やっていた経験上、切り離すと崩壊の恐れがあった。
と言ったものの、法廷はそんなに甘くない。
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©Lorne Campbell/Guzellian

コリン・バーン判事は、家を切り離す許可は出ていない上、
彼の言い分は認められないとし、17500ポンドの罰金と追加金を命じた。

英国では、歴史的建造物に対しグレード1~3のランクが付き、
それぞれに厳重な保護義務がなされている。

グレード1は、日本で言われる重要文化財にあたり、英国では
バッキンガム宮殿やウェストミンスター宮殿(国会議事堂)にあたる。

グレード2は、1700年~1800年代に建てられた歴史的建造物は
殆ど当てはまり、日本で言うなら、町屋や数奇屋作りなどがあたる。
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©PA
改修の際には、地方自治体の許可がいる上、役所の保存担当員と
打ち合わせをし、その建物にふさわしい材質を選ばないといけない
という厳格な基準が求められている。

今回の一件で被告側の弁護人アレックス・マナリーは、
ピール夫妻が今住んでいる家の壁から作られた穴が原因で、
続きであるEckersallの購入した家にも穴が開き、
それが原因で家を切り離したら崩壊する恐れがある為、
Eckersallはやむを得ず、自分の家は取り壊し、
後で建築しなおす予定だったのではないか、と語った。
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©PA
法廷弁護人は、彼の言い分を聞き、起訴を取り下げたが、
歴史的建造物に手入れを怠った民家が加わっているとなると、
今回の様な、訴訟は免れない。

Eckersallは
『歴史的建造物で、気に入って購入したが、蓋をあけてみたら
もはや家として機能していなかった。崩壊寸前だったんだ。』
と語っている。

Builder who flattened his Grade II listed 19th-century cottage and destroyed his neighbours roof while they were on holiday is ordered to pay £21,000

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