米国版かぼちゃの馬車?米国人8400人を騙したフロリダの不動産詐欺で10億賠償


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米国で、庶民から落ち目のセレブ、現役のアンカーマンなど8400人を相手に不動産投資詐欺を働いた上に会社を倒産させたとして、証券法違反の罪で、証券取引所から1ビリオンドル(10億円)もの賠償請求を起こされた、会社社長が最高裁で起訴された。

©The Woodbridge Groupe of Companies LLC

賠償請求を起こされたのは、’17年に倒産したカリフォルニアに拠点を置く不動産投資会社・The Woodbridge Groupe of Companiesと、そのオーナー、ロバート・シャピロ。

紛らわしいが、カナダ・トロントに本社を構える情報持株会社ウッドブリッジ社(The Wood bridge Company Limited)とは無関係。

シャピロは、チャーター機や、セレブ御用達のゴルフ場のメンバーシップ、豪邸での暮らし、妻への宝石、ポルシェを数台購入など、派手な生活を送っていたが、これらは『投資詐欺』で出資者から集めた金で贅沢していたもの。

ビジネスに関しては妻のジェリはほぼノータッチで、会社倒産時も訳が分からなかったというのだ。妻のジェリによると、夫で社長のシャピロは、ビジネスを手掛ける様になってから急に羽振りがよくなり、今まで付き合った事もなかったようなセレブの人間が出入りする様な所に顔を出す様になったという。


©Getty Images

ジェリ曰く、数年の間にいきなりリッチになった自分の生活に驚いただけでなく、人間関係も変わっていった事には戸惑いを隠せなかった。夫シャピロが出入りしていたゴルフ場には’70年代~’80年代まで米国TVでやっていた青春テレビドラマ『ハッピーデイズ』でフォンジーの従弟チャチを演じたスコット・バイオとゴルフをしていたという。

スコット・バイオは『トップガン』の出演を断った事で、スターダムに上り詰めるチャンスを失った俳優だ。投資詐欺で『セレブとゴルフをしていた』と言って、この程度のものなら『騙されないぞ』と思う人も多いだろう。

だが、8400人も騙されたのには理由がある。現役の政治評論家やアンカーマンまでもが騙されたのだ。

’16年には、元NYウェストチェスター郡判事で、現在は政治評論家のジャンニ・ピロもシャピロの投資話に乗ってしまった。その証拠がこの写真だ。青のスーツがジャンニで、隣がジェリなのだが、どこか不釣り合いなのが判る。


©Judge Jannie/Twitter

では、シャピロが社長だった不動産投資会社ウッドブリッジ社の仕組みはどのようになっていたのか。それはズバリ『米国版スルガ銀行・かぼちゃの馬車』だ。

まさかと思うが、リーマンショックで米国が懲りていないというのが、明らかになった。『自分だけは助かる』と思った人が食らいついたのだ、あの悲劇から10年経って。

シャピロが『この物件こそ安心ですよ、投資すれば月に家賃の8%の儲けは確実に貴方の手元に入りますよ。』という話を、セレブの集まりや、老人会の集まりなど、人脈を駆使し、シャピロは潜り込み、その人が投資しそうな物件話を持ち込んで誓約書を書かせ、投資させたというのが内訳だ。

最初の方に騙されたのは、老人ホームの入居者で、82歳の老夫婦の息子は、両親が認知症である事を知って契約させた悪質な投資詐欺で、会社設立当時の軍資金は、私たちの様な高齢者の親を持つ家を狙ったんだろうとメディア宛てのインタビューに答えている。

証券取引委員会は、彼ら庶民の匿名の通報からウッドブリッジ社の存在を嗅ぎ付け、2年程前から調査を進めてきた。

その結果判ったのが、ウッドブリッジ社は、元々フロリダのパームビーチのボカラトンに本社があったにも関わらず、2年程前にカリフォルニアに本社を移転させている事。最初の被害者の多くはフロリダ在住である事が判明した。

おそらく地元で沢山の高齢者から投資金を騙し取り、軍資金を貯め、セレブの多いLAに移住したというのが証券取引委員会の見解だった。ジェリをはじめとするシャピロの親族一同も捜査の対象にした結果、この会社は一族会社であることが判明。

業務はシャピロと男性親族がメインにやっているが、詐欺で得た分配金は、妻ジェリ、シャピロの叔父叔母、義理の息子にまで行きわたっていた事が判明した。ジェリは会社倒産前まで、毎月3.8ミリオンドル(3億8000万円)うけとっていた事も判明した。

証券取引委員会での証拠が固まった’17年会社が倒産。委員会は、暫定臨時控訴に踏み切った。


©ABC via Getty Images

騙された一人であるABCワシントン支局長でアンカーマンのジョージ・ステファノブロスはウォールストリートジャーナルのインタビューで、こう答えている。

『あの会社が潰れるまで私も全く気付かなかった。庶民の方がいち早くこの詐欺に気付いていたとは、私自身の愚かさを反省しなくてはいけない。私はアンカーマンとして、この問題について徹底的に追及するつもりだ。倒産では済まされない。犠牲者に賠償金は支払われるべきだ。』

最高裁判所の判事マルシア・G・クークは、ウッドブリッジ社の関連会社281社に891ミリオンドル(9億)の不正利益の返却を求めた。

それに追加し、社長のシャピオには民事精査金100ミリオン(1億円)、不正利益返還として18.5ミリオンドル(1900万)、その利子2.1ミリオンドル(210万)の返還も求められている。総額では10億以上の賠償請求裁判になるのではないだろうか。

証券取引所責任者の、ステファニー・アヴァキアンは、投資者を騙した責任の一環として、支払いをする義務があると一蹴。証券取引委員会マイアミ支局のエリック・I・ブスライは、ウッドブリッジ社の様なビジネスモデルが出てこない様にすることが我々の勤めとコメントしている。


©Google

その他にも、シャピロは、金融法、銀行法、投資法に違反しているとみられ、刑事告発される見通しだ。

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