今月の30日、第62回インターナショナル・デビュタント・ボールが、
NYピエールホテルで開催されました。
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参加者は、大使、世界的大企業社長、重役の子息令状といずれも特権階級の令嬢ばかり。
ニクソン、ジョンソン、ブッシュ大統領らの孫娘、
もしくはひ孫がデビューしている事から、その格式がうかがえると思います。
’54年に初めて開催され、それ以降2年に1度開催される
インターナショナル・デビュタント・ボールは、
海外からの参加者が多く、近年では参加者の4分の1は海外出身者です。
今年はアイゼンハワー元大統領の血縁の令嬢が社交界に
デビューしましたね。
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デビュタントの歴史は古く発症は1780年の英国。
当時の王ジョージ三世の妻の誕生日を記念し、デビュタントが開催されました。
妻の名シャーロットにちなみ、クィーン・シャーロット・ボールと名付けられたのです。
デビュタントは約2世紀続きましたが、’58年、エリザベス女王は夫フィリップ皇子などに
反対されデビュタントを一旦中断させてしまいました。
英国でデビュタントが復活したのは’11年のサヴォイホテル。
’50年代にはパリでも『オテル・ド・クリヨン』でデビュタント、
クレーム・デ・ラ・クリームが開催されました。
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デビュタントのドレスが白にガウンというシックなものなのは
英国流という話もあります。
ですが’92年にフランスのクリヨンホテルで行われる様になってから
ファッショナブルなドレスの着用も見られるようになりました。
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’12年には、中国の上海でインターナショナル・デビュタント・ボールが開催され、
いよいよアジアでも本格的にデビュタントが行われるようになりました。
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またデビュタントは将来の花婿を選ぶ場所でもあります。
デビュタントの前に、プレイベントで、男性はスーツ姿で現れますので、
その時にお目通りする事もあるのです。
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日本では、この様な文化は廃れてしまいましたが、
格式あるものとして復活して欲しいですね。