NYセレブ社長夫人謎の自殺・投資詐欺に遭った夫も殺されていた…


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NYの社交界の名士であり、建設会社の元社長夫人だった、Lara Prychodkoさん(48)が、ユニオンスクエアにある27階建てのマンションのゴミ箱から発見された。


©Patrick MucMullan via Getty Images

Laraさんは、マンションの最上階のトラッシュボックスを通ったとみられ、体中の骨が折れる複雑骨折に見舞われる無残な遺体だったという。

彼女がここまで追い詰められた原因は、夫で建築会社社長のDavid Christopher Schlachetさんが、投資詐欺に巻き込まれ、倒産した事にある。


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だが夫のデヴィットさんは、妻のララさんの死から数日後、元自社ビルだった、同じマンションのトラッシュボックスから死体で発見さらた。これは仕組まれた事なのか。


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デヴィットさんは、’13年に自身の建築会社Taocon.Incで、億万長者・ジョセフ・バーさんのリノベーションを請け負った。

アッパー・イースト・サイドにある古き良き時代のマンションのリノベに対し、ジョセフさんは、24億の追加資金をデヴィットさんに払う契約だった。


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ところが蓋を開けてみると、今年5月現在、工事は手つかず。裁判所はリノベーションをうたった投資詐欺と判断。この工事の請負はデヴィットさんだけでなく他の工事会社も出資していた事が発覚し、デヴィットさんは最後の方に契約を結んだ為、倒産に追い込まれた。

話がおかしいとデヴィットさんが気づいたのは2年前。

事業の経営がうまくいかなくなった原因が、ジョセフさんと結んだ契約にあると判断したデヴィットさんは、Laraさんとの離婚協議に乗り出し、彼女に被害が及ばない様にした。その直後、倒産。

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デヴィットさんは、Laraさんの弁護士を通じて、自身が押さえていたNY人気の土地・チェルシー、ウィルアムスバーグなどの相続、分与手続きを行っていたという。まさか彼女が突然自殺するとも知らずに。

デヴィットさんが、Laraさんにそこまで気を使っていたのには理由がある。彼女は’12年に脳腫瘍を患い、後数年の命と言われていたのだった。息子Talin君が生まれた後で、順風満杯と言われた家族を襲った妻の病気、そして投資詐欺だった。


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彼女の弁護士の、 Eric A. Seiffさんによると、脳腫瘍を患った後、Laraさんは痛み止めを常用する様になり、その後ドラッグ中毒になり、デヴィットさんのビジネスが火の車になる時には、親権を取り上げられてしまったという。


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Laraさんが自殺したと報道された前日、近所の人の話では、Laraさんが足取りもおぼつかず、目の焦点も定まらぬまま、このビルの上階に上がろうとしていたのを目撃されていた。

警察による現地調査の結果では、Laraさんは泥酔した状態で、このアパート付近をうろうろし、誤ってダストボックスから転落したという見方が強まっているが、Laraさんの父親のニコラスさんは否定している。

『そんなバカげた話があるものか。誰かが娘を口封じのために手っ取り早く殺そうと思ったんだろう。こんな無残な殺され方があるもんか。そうでなきゃ会社が倒産した娘のダンナまで同じ場所で死んでいるわけがない。実にバカげている。』


©facebook/Nicholas Prychodko

ニコラスさんは、さらにこう言った『何か様があるなら、エレベーターを使うはずだろう?階段を上るなんて信じられん。娘はデヴィットが会社を潰す前の半年だけ、ここに住んでいたんだ。何か心当たりがあったから、戻ってきたんじゃないのか?』

ニコラスさんによると、彼女の病状はこの一年で悪化し、今は歩くのもままならなかったという。それが歩いて27階まで行ったというのは信じがたい、何者かに連れ去られたのでは、というのだ。

彼女の弁護士のエリックさんによると『彼女の病状は、夫のデヴィットさんの倒産や投資詐欺、そして親権を巡っての裁判が起こされてから悪化していた。その時に起こった事件だった。』と語っていた。

今はこの通りNYPDによる捜査が続けられているアパートだが、確実といえる物的証拠が出てこないのは確かだ。

©Peter Gaeber

カナダ出身で現在はNY在住のニコラスさんだが、ニコラスさんは娘夫婦の様な派手な暮らしはせずに、慎ましい生活を送っているという。
『カナダにいる親族が娘の死を知ったらどう思うのか…。』

デヴィットとLaraさんが、マフィアなど何者かに目をつけられてもおかしくない存在なのは確かである。
2人は社交界の名士として紹介され、結婚式は’03年のThe New York Timesで紹介されていた。

日本でも、古くは豊田商事やオレンジ共済などがあった投資詐欺。
最後の方に巧い話だと思って乗った人間が死ぬ事になるのは、世の常なのだろうか。

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