南アフリカの史上最高齢の男性、長寿を目指し、禁煙に挑むってマジですか?


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南アフリカ・ケープタウンに住む、フレディ・ブロムさん(114歳)は、存命の史上最高齢の男性としてギネス・ワールド・レコードに申請中だ。


©BBC

現在、存命中の史上最高齢の男性として認められているのは、北海道在住の野中正造さん(112)で、今年4月に認められた。野中さんは1905年生まれなので、1904年のフレディさんが認可されれば、記録を塗り替える事が出来るかもしれない。

ついこの間、114歳の誕生日を迎えたフレディさんは、ギネス・ワールド・レコードに認定される為に、パスポートの再発行をした。更新を9年間忘れていた為に、社会開発省の大臣アルバート・フリッツが同伴したほどだった。

それだけではない、チャレンジが禁煙なのである。一日3本吸っていたタバコをやめようというのだ。


©Xinhua News Agency/PA Images

微々たる量じゃないかとタバコを吸わない人は思うだろう。フレディさんは今まで何度もタバコをやめようとした。
一世紀あまり吸ってきたタバコを徐々にやめていこうとタバコタブレットにもトライした。今までのギネス・ワールド・レコード認定者に喫煙者が居なかった事に気づいたフレディさんは、これでは認定されにくいと気づき、本格的禁煙に挑むことにした。


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『禁煙と言っても、徐々にだよ。いきなりぱったり止める事は不可能だろうし。そうするとかえって命を縮めてしまうといわれたからね。』フレディさんは、DailyMailの取材に笑って答えて、タバコの葉を新聞紙に巻いてくるんで火を灯した。

そんな吸い方で何ともないのかととがめる記者にフレディさんは、『僕たちはタバコ農家でもあったからね。昔はこうやって吸っていたものさ。』と遠い目をしていた。

『タバコの誘惑?そりゃぁあるに決まってるさ。でもある時聞いたんだ。ギネスの最高齢に認定されるにはタバコを止めなきゃいけないぞって、こりゃぁ大変だって。人生の一大事だよ。こんな歳になってね。』


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生まれてからずっと農家として暮らしてきたフレディさん。どの国でもそうだが長寿の人は自営業者だ。それもどこかに雇われるというフリーランスではなく、自分で自分の職業もアイデンテイティも確立した人が良い意味で長生きしている。彼、彼女らの多くは、息子、娘、孫とのトラブルもなく、家族に恵まれている事が特徴だ。ついこの間も、孫やひ孫も来て、誕生日を祝ってもらったばかりだ。

だが、フレディさんを確実に追い抜く存命史上最高齢の男性がメキシコで発見されている。
男性の名前は、マニュエル・ガルシア・ヘルナンデス(125歳)。この通りの、おじいちゃんで、北メキシコ・チワワ州のシウダー・フアレスに住み、隣には娘の一人トマサ(54)が住んでいて、父親の世話をしている。


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信じられないぐらいの長寿の秘訣は、毎朝5時半に起きて、リンゴのスムージーを飲み、バナナ、オートミール、卵2個を食べ、よく眠り、よく働き、よく歩く事だという。ごくごく当たり前の事だが、それが現代人にとっては無理なのだ。

『毎日くたびれるが幸せだよ。体力的には80歳ぐらいのつもりだね。食べて歩いて仕事も出来て充実した日々を送れるのだから。』とフェルナンデス氏。

1896年12月生まれというフェルナンデス氏は、メキシコ州ヴェラルクス出身。IDも登録している事から、とうの昔にギネス最高齢に申請してもよかったはずなのだが、彼はそんな事に興味がなく、今回APFとDailyMailの取材によって、彼の存在が明らかになった。

120歳を過ぎてから白内障の手術を受けたという程の目の強さの持ち主で、今は日中はサングラスなしでは、外に出る事は出来ない。普通はこの年まで生きている事はないと思うが、120歳で白内障の手術というだけで、ギネスに登録申請してもよいのではと思ってしまう。


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フェルナンデス氏の娘、トマサさん(54)はこう語る。
『たまに父は、自分の命の炎が、日々弱っていく様な気がするという時もあるわ。でも基本的に、父は他の誰よりも元気よ。だからあまり心配することもないの。娘たちもしょっちゅう行くことだしね。』


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フェルナンデス氏の人生は、9歳で父の後をついで農業をしてからというもの波乱があった。35歳で結婚したものの、妻に先立たれ、そのショックで、10年も結婚することをあきらめていた。

45で妻ローザと再婚したフェルナンデス氏は、トマサを含む5人の子供、15人の孫、6人のひ孫に恵まれた。一緒に写真に写るのはひ孫たちだ。フェルナンデス氏が元気なのは、日々の生活でひ孫と一緒だからともいえる。


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『まぁ唯一の不服と言えば、若い頃の様に働けなくなったという事かな。若い頃は、もっと働いていたからね。働かないと実感がわかないんだよ。』フェルナンデス氏は語る。

ギネス・ワールド・レコード審査委員会の一人、アリス・パガンは『年齢に関してはダブルチェックが必要ですので。』とシビアだ。

『私どもは、民間の方々がそろえた戸籍やデータをもとに、老人学、遺伝子学のエキスパートを揃え、集められたデーターが本物であるかどうか分析した末で、最高齢であるかどうかを認定いたします。100歳を超えた人だと、戸籍があいまいであるケースが往々にしてありますから。』

男性に史上最高齢は、京都府生まれの、木村次郎右衛門(’13年6月12日死去)だった。
木村さんは、1897年4月19日生まれ。郵便局に勤め、定年後は農業をし、’11年4月にギネスの男性世界最高齢(114歳)に認定された。

翌年12月に、115歳の米国女性が死亡し、同月28日にデンマーク出身の故・クリスチャン・モーテンセンの115歳を抜き、史上最高齢を記録。享年116歳だった。

だが、このままでいくと、フレディさんと、フェルナンデス氏の一騎打ちになりそうだ。
もちろん、書類が正しければフェルナンデス氏が認定されるだろうが、ギネスがどちらを認定するかどうかはわからない。

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