米国のウェイトレスが、男性客にお尻を触られた途端、ブっ飛ばした映像がTheSunによって公開された。
『どこ触ってんだよ!この野郎!』と凄い剣幕だが、この騒動、後で、男性側に有罪判決が下ったのだ。
©News Dogs Media
騒ぎがあったのは、先月末。米ジョージア州・チャタム群サバンナにあるピザレストラン・Vinne Van Go Go’s。本格的な特大ピザが、激安価格で食べられるカジュアルレストランとして、大人から子供にまで人気がある。
男性客をブっ飛ばしたのは、ウェイトレスの、エミリー・ホールデンさん(21歳)。
大学に通いながら、猫の保護の為の基金を立ち上げるアクティブな女性だ。
彼女に投げ飛ばされたのは、ライアン・チェウィンスキー(31)。
この日は、フロリダのパームビーチから、11年になる付き合いのパートナー、エリマ・マーティンさんと共にこのレストランに来ていた。
©Chattam County Sheriff
日本で男性マネージャーがいるフランチャイズ居酒屋であれば、エミリーさんの様なケースがあれば、エミリーさんはクビになってしまうかもしれない。そうではなく何故エミリーさんは助かったのか。
それは現場を目撃した彼女の同僚の女性従業員が複数いただけでなく、監視カメラに犯行現場が映っていた事、客の一人が、チェウィンスキの痴漢行為を動画撮影していた事が動かぬ証拠となったからだった。非常に稀なケースでエミリーさんは助かったのだ。
エミリーさんは自分のお尻を触ってきたのは従業員かと思ったという。
『監視カメラの映像みたら判ると思うけど、そばには男性従業員もいたからね。また男性従業員がちょっかいでも出したのかしらと思ったわ。その時は、今日は客の入りが多いんだからしっかり働こうぜ!って意味なのよ。でも振り返ったら客じゃない!』
彼女はInside Editionインタビューに対し、客を床にたたきつけた暴行についてこう答えた。
©Inside Edition
『随分なれなれしく触ってきたから、何なのよと思ったのよ。ええ、ぶっとばしてやったわ。自分でもそんな力、どこから湧いてきたのかと思ったけれど、あんなヤツ、私を侮蔑する権利なんてないでしょう?』
彼女の怒りが収まらない理由は、チェウィンスキーの痴漢行為だけではない。エミリーさんの同僚が警察を呼んだ時に、チェウィンスキーが言い訳をしたからだった。
チェウィンスキーは、サバンナ警察の取り調べに対し『従業員が通路に立ってて邪魔だったからどけただけ。』と白々しく言ったのだ。これに対しては男性従業員も怒りをあらわにした。ファミレスのノリで来る人が多いピザレストランで、はるばる遠くから来て大騒ぎを起こしているのだから。
米国では『ブレストラン=フーターズの様に露出度の高い制服で接客するカジュアルレストラン』のウェイトレスは、軽くみられがちだ。
実際に一昔前、これらのレストラン出身者にポルノ女優が多く出た事もあったかもしれない。そんな弊害もあり、陰で真面目に働いている才色兼備の女性は怒りをあらわにしている。
©Dylan Wilson for DailyMail.com
『何が邪魔よ。監視カメラみたら判るじゃない。従業員の皆は、お客様の通れる通路は確保して作業はしてるわよ。わざと近づいて触ってきてるじゃないの!』
エミリーの言い分と従業員の証言が通り、チェウィンスキーは、パートナーのエリカさんの目の前で逮捕され、監視カメラの映像を見ながら事情徴収を受け、罪状認否する結果となった。
©Facebook
チェウィンスキーは、2日間事情徴収を受け、2500ドルの罰金刑で済んだのだが、事件後明らかになったのが、チェウィンスキーは痴漢行為の後に、店の予約を『一人で』入れていた事だった。
店には6月30日の午後11時に入っていたが、翌日の昼にチェウィンスキー一人の名義で入っていて、パートナーのエリカの名前は入っていなかったという。
チェウィンスキーのパートナー、エリカには幼い娘2人がいるが、今回の旅行では乳飲み子の娘2人は友達に預けてきたというのだ。
子供を預けてまでついてきたデートで、パートナーが前科モノになったというのは、正直喜ばしい事ではないだろう。
世の中、こんなとんでもない父親の自覚もない中年男ばかりなのかと思うが、こちらは真逆。
強盗から妻と子供を命がけで守った男性の一部始終が監視カメラの映像に収められていた話だ。
©Liveleak/The Sun
ブラジル在住の弁護士・アンドレ・リベロさん(46歳)は妻と子供を連れて買い物から帰る途中で、野球帽に白いシャツの強盗に出くわした。
CCTVのフッテージによると、アンドレさんは、銃を構えて脅す強盗の目にたじろきもせず、そらし、妻と子供を助けようと時間を稼いだという。
自分の車の周りをぐるりと回り、強盗が身構える反対側のドアを開け、妻と子供を窓に突っ込み、安否を確認すると、アンドレさんは、強盗の正面にたった。
『跪け!』強盗は、アンドレさんに銃をつきつけるとアンドレさんの頭を狙った。
©Liveleak/The Sun
その隙に車は猛スピードで走り去ったという。
アンドレさんは自分の身を犠牲にして家族を守ったのだ。
アンドレさんが家族を守り通した姿は、路上の監視カメラが一部始終をとらえ、強盗は逮捕された。
いかがだろうか。
誰も見ていなくても、監視カメラは見ている。
言い訳無用の痴漢行為も、家族を守る勇敢な行為もなのだ。