映画の原作や元ネタになった
独裁者、もしくは元ネタになった息子たちとは?
またこれから題材として
取り上げられそうな人も
まとめてみました。
1:ファイサル・ワンギタ
親は映画『ラスト・キング・オブ・スコットランド』の
モデルになったと言われる東アフリカ・ウガンダ元大統領。
’70年代に独裁政権を敷き『人食いアミン』と呼ばれた
イディ・アミン。
ファイサルはアミンの40人居るといわれる子供の1人。
’03年にウガンダ政権崩壊後、母親と共に英国に亡命。
ファイサルは地元ギャングの構成員となり、
’06年ロンドン北部でソマリア人青年を殺した事件の共犯
として逮捕され、27歳の時、懲役5年の刑を受ける。
それ以前にも、銃刀法違反や、恐喝で何度も警察の世話に
なっているファイサルの未来が明るいわけがない。
2:ウダイ・フセイン
映画『デビルズ・ ダブル ある影武者の物語』は、
サダム・フセインの長男ウダイの影武者を務めた
ラティフ・ヤヒアの自叙伝の映画化。
ヤヒアとウダイは学生時代の同級生。
当時から『顔がそっくり』と周囲が噂していた事から
悲劇が始まった。
ヤヒアによると、ウダイは学生時代に黄色のポルシェで登校。
バスケットボールのコートに勝手に駐車してもお構いなし
という性格で、女子生徒にも平然と手を出していた。
ウダイはサダム・フセインの長男で、強欲、残忍さ、独善さから
『狂気の申し子』と呼ばれていた。
『ドーハの悲劇』の前に、ウダイは選手たちに、
もしも負ければ全員拷問すると脅していたという。
ウダイは潜伏先で弟と共に殺されたが、彼の影武者をつとめた
ヤヒアは、米国の報道が全てではないと言い続けている。
3:テオドリン・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ
父親はリビアのカタフィ大佐の独裁政権最長記録を破る、
ギニア独裁政権者・テオドロ。
が、息子は、公金を横領し放題な事が発覚。
パリのシャンゼリゼ通りにあるテオドロの息子・テオドリンの邸宅。
ここから宝飾類、美術品、ヴィンテージワイン、
フェラーリをはじめとするスーパーカーだけでなく、
自家用ジェットまで購入していた事が発覚。
長年の独裁政権で、こうした事が『当たり前』に
なっているギニア。
だがフランスでは許されない。
4:ジャン・クロード・デュヴァリエ
父親は『パパ・ドク』という愛称を持つ元ハイチ大統領フランソワ。
大統領就任以前は、疫病駆除に尽力をつくしていた。
しかし米国がハイチに政治干渉し、’64年から独裁。
政権を息子ジャン・クロードに渡す。
ジャン・クロードは、派手な生活ぶりで周囲から
反感をかった。
’80年代に財閥令嬢ミシェル・ベネットと結婚。
国民の生活し、閣僚までが蓄財に勤しむ中、
世界の高級車やオートバイを収集し、乗り回し、妻は
買物旅行と称してパリまで行っていた。
ついにクーデターの火種が国内でくすぶり始め、
ジャン・クロードはフランスに亡命。
フランスでは、財産を没収され、妻と離婚。
それでも懲りず別の女性と再婚。
父親と同じ様に、贅沢三昧が祟り心臓発作で死去。享年63。
デュバリエ親子独裁崩壊後、ハイチでは
民主的な選挙により左派のアリスティドが大統領に就任。
その後も米国の軍事関与も受けるものも、
アリスティドの国民からの支持は高い。