現役最高齢74歳白バイ爺さん・29のスピード違反逮捕!


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日本の警官の定年は還暦。

ヒラの警官だと国家公務員なら再任用職員として国の機関に勤め、地方公務員なら免許試験場などに勤めることは一般的になっている。

『定年後まで白バイ隊員』という警官は国内ではありえないが、所変わって英国では還暦後も白バイ警察官はいるのだ。もっとも向こうでは白バイならぬ黒バイなのだが。

そんな黒バイ爺さん、’20年現在の年齢が後期高齢者だという。一体どんな人だろうか。

後期高齢者の現役黒バイ爺さん


©dailymail.co.uk

英エセックス署に所属するキース・スミスさん(’20年現在75歳)は、この通りかくしゃくとしている。

スミスさんの警官人生は案外遅咲きで、50代の時に警官になり白バイならぬ黒バイ隊員として20年間パトロールを続けている。

彼が街をいつものようにパトロールしていると、向こうから猛スピードでとばしてくる車を発見。車のドライバーは、スミスさんが視界に入ると慌てて駐車するフリをしてスピードダウンしたが、時既に遅し、スミスさんはその車のスピードを計測していた。間違いなくスピード違反、しかも常習犯リストに載っている車だった。


©thetottenhamindependent.co.uk

容疑者の車はスミスさんのバイクの前を、法定速度まで落とし、何食わぬ顔で通過しようとした。しかし後ろからスミスさんのバイクが追いかけてきたのに気付き猛スピードで逃げ出した。

容疑者の車とスミスさんの黒バイとのデッドヒートは、閑静な住宅街の中でしばらく続き、容疑者の車は、瀟洒な家の壁に突っ込んだ。これに懲りず、容疑者の男は車から脱走。だがここで諦めるスミスさんではなかった。

スミスさん、なんと黒バイを放って、容疑者の男を走って追いかけていったのだ。容疑者の男は住宅街の庭の中で見つかり、住宅の主は『静かな庭に男が転がり込んできたと思ったら、次に警官の人が凄い形相で来たからびっくりした。』と話していた。

エセックス署は、スミスさんの活躍を後にこうツイートしている。
『まさかこの年齢で、犯人を追いかけて捕まえるだなんて思いもしなかったよ』

ではスミスさんに捕まった男は、どんな男だったのか。

つかまったのはスミスさんの孫ほどの年齢のプータロー?

スミスさんに捕まったのは、Paul Taitという29歳、住所不定無職の男。年齢からしてスミスさんの孫といっても変わりない。


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今回のスミスさんの活躍にエセックス署のB.J.ハリントンさんは『スミス巡査の活躍は、我々に勇気を与えてくれた』と褒めたたえている。

英国と米国は国家公務員に定年がない。年金も66歳からしか支給されず、支給開始年齢は近い将来段階的にひきあがるとされているので、スミスさんは定年のない警察官として働きつつ1年の間に、仕事の合間をぬって約2000時間(2.7カ月)のボランティアも務める忙しい日々を送っている。


©thesun.co.uk

’18年8月には、国道A12号線で、突如意識不明に陥りかけた年配のドライバーをレーン外に誘導し、救急車を呼ぶという快挙を成し遂げた。

が、そんなスミスさんの活躍を上回る警察官が、米国に居た。
それは誰だろうか。

現役最高齢の記録は84歳


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英国での最高齢警察官はスミスさんだが、世界は広い。

英国と同じく公務員に定年がない米国では、84歳まで警察官を務めた男性が居た。マニュエル・カリー(Manuel Curry)さん。’09年にお泣くなりになられているが、今もこの記録は破られていない。

マニュエルさんが警察官に任命されたのは戦後間もない1946年。無線もなく事件が起きた時は警棒を地面にたたきつけ音を鳴らして同僚を呼ぶしかなかったという程、のどかなものだったという。

そんなカリーさんの人生は『いかにも戦後生まれの白人警察官』という優遇されたものでなく『波瀾万丈だった』というのだ。
公民権運動の引き金となった『リトルロック高校事件』で生徒の護衛につく州兵の1人として派遣されたカリーさんは、学校のあったアーカンソー州の白人の住民から『nigger lover(黒人解放主義者め)』と罵られたという。

『時が経てば変わるもんさと思って奴らのいう事は無視して、任務に打ち込んだよ。』カリーさんは生前受けたインタビューでこう語っていた。

カリーさんは公民権運動だけでなく、ニューオリンズが麻薬や犯罪にまみれた’80年代よりも、もっと恐ろしい思いをした時が人生で2回あると答えていた。

©myneworleans.com

『人生で恐ろしいと思ったことは2回ある、それはノルマンディ上陸作戦でオハマビーチに上陸した時と、ハリケーンカトリーナが起きた時の事だ。』

ハリケーンカトリーナが全米を襲った時、カリーさんは81歳。激しい被害の中、人々の救出作業に向かい、人々の心が荒み、略奪行為をはじめとした犯罪が起こるなか平常心を保ち、1カ月以上車で寝泊まりしていたという。

驚くべきはカリーさんは離婚せず半世紀近く奥さんと添い遂げたことだ。米国では役職、所属問わず7~8割の警察官が離婚しているにも関わらずカリーさんのようなケースは珍しい。

カリーさんも、スミスさんも警官を長く続ける事の理由を聞かれた時に、こう答えていた。
『どうして続けられるのかいって?僕にとってこの仕事は病みつきになったらやめられないものなんだ、天職なんだろうね。』

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