マシューは、米ジョージア生まれ。米中西部、中南部を股にかけるトラック野郎だ。彼の旅のお供は猫。今の相棒は、冬に3歳になるアッシュ。
©lollypop.org/lovemeow.com
ところが’19年7月、マシューさんが米オハイオのスプリングフィールドで休憩中、アッシュは森の中に逃げてしまった。
マシューさんは、アッシュを探したものの、見当たらない。途方にくれて仕事にもどり、その後数か月間は、仕事がてら同じ道を何度も通り、アッシュを探した。
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アッシュが見つかったのは、’19年11月上旬。
NYから車で旅をしてきた、キンバリーさんとその友人が、繁みの中から路上に飛び出してきた痩せこけた成猫を見つけた。
『怯えてて、お腹を空かせていて、周りを探るように出てきた。食べ物がなくなったから仕方なく路上に飛び出したのが判ったよ。』キンバリーさんは、アッシュを見つけた時の事をこう語る。
キンバリーさんは、アッシュを乗せ、自宅のあるNY西部フェアポートにある保護施設『Lollypop Farm』にアッシュを連れて行った。
『キンバリーは、旅先で拾った猫だから、どこに預けていいのか判らず、自宅まで持ってきたんじゃないかしら。それにこの子も長い間置き去りにされていたのか、衰弱がひどかったわ。』保護したスタッフはLove Meowのインタビューに対し、こう語った。
スタッフはアッシュに埋め込まれたマイクロッチップをスキャンし、さらに驚く。
『飼い主の登録先はテキサスなのだのだけど、驚いたのは、この猫、飼い主と一緒に全米中を回っているのよ。クロスカントリー・キャットだったの。飼い主からはぐれてしまったとしたら、再会するのは奇跡に違いないわって。』
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『Lollypop Farm』から連絡を受けた時、マシューさんは、アーカンソーに居た。まさかいなくなったアッシュに再会できると思ってもいなかった。
マシューさんが連絡を受けた時、アッシュはロチェスターで医療ケアを受けていた為、マシューさんがロチェスターに来るまでの交通費の支払や、宿泊の手続きは『LollypopFarm』の傘下のNPOが行った。
『アッシュの事を一日たりとも忘れたことはなかった、本当に再会できると思わなかったよ。』マシューさんは、仕事のスケジュールにNY行きを組み込み、ペンシルバニア経由でロチェスターに向かい、連絡を受けた10日後、アッシュを迎えに行った。
マシューさんとアッシュが再会する頃には、アッシュの健康状態も回復し、アッシュは元のふくよかな体型に戻っていた。
マシューさんと1カ月ぶりに再会したアッシュは、すぐにマシューさんを認識し、いつも乗ってるトラックの座席の指定席に収まった。マシューさんにとって仕事以外でのNY行きは意外にも最愛のアッシュがくれたクリスマスプレゼントだった。
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『アッシュと再会できた事が、僕にとってクリスマスの奇跡だ』マシューさんは、涙ながらに語った。『もしも猫や犬を愛しているなら、きちんとマイクロチップを埋め込んで欲しい。そしていなくなったら探しに行ってほしいんだ、僕みたいにね。』
保護施設に5回出戻りした猫、真実の愛を掴む
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こちらは『リアルふくまる』な猫。
サンフランシスコの保護施設に居た、この成猫。元々は仔猫だったのだが、気難しく、5回も保護施設に戻ってきた。戻る度に大きくなり、気難しくなり、保護施設=終の住処になってしまうのでは、と思ったその時、飼い主が現れた『リアルふくまる』状態。
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飼い主があらわれる前に、保護施設に居た時の写真がこちら。毛並みは良いのだが、警戒心が強く、人の顔色をうかがっているのが判る。
imgurユーザーのncarbellによると『気難しさといい、ルックスといい、ジェームズ・ディーンみたいで、一目ぼれ。今では我が家でリラックスしてくつろいでるよ。』そうなのだ、この気難しいくて5回も出戻りしてきた猫、ncarbellの家に来てから2年後、こんなに気持ちよさそうにくつろいでいる。
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5回も保護施設に戻ってきた理由は、元の飼い主から『わがままだ』、『何かと手がかかる』と言われたからだ。実はジェームスは、元の飼い主がいい加減な食事しか与えていなかったのか、腎臓が弱くなっていた。
『僕が飼った年だから、’17年の秋かな、ジェームスはすぐに具合が悪くなった。これを元の飼い主たちは、わがままだ、手がかかるといって放り投げて、保護施設に送り返したんだと思うんだよ。ジェームスは命を脅かす膀胱炎になって、膀胱閉塞に陥っていた。保険がきかない手術もしたし、5回も戻ってきた成猫にそこまでする、って言われたよ。でも僕が愛情をかけなかったら、人間不信になってしまわないかい。』
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人間でもそうだろう。自分が理解されにくい先天性の病気を持っていたとして、職場の同僚や上司だけでなく、趣味で出逢う人々に、素直に言えるだろうか、答えはNOだ。猫のジェームスみたいな、態度に出てしまうのは、その裏返しだ。そこをくみ取るのが本物の愛情だろう。
飼い主のncarbellさんから、愛情をくみ取ったジェームスは、生きるか死ぬかの手術や投薬に耐え、3カ月ほど、鳴き声が出なくなるほど状態が悪化したが、回復した。
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『一応、猫ハウスは飼ったんだけど、猫って思い通りにいかないよね。ジェームスはここがお気に入りみたいだ。』ncarbellさん曰く、ジェームスのお気に入りのベットは『ダンボール』。仮眠場所はカーペットの上にグレーの毛布付。
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そしてくつろいでいる時は、ncarbell愛用の椅子に、横座りと、なにかとクセモノである。『それでも愛情かけた分、こたえてくれるから、こいつか好きなんだよ。一途になればなるほど答えてくれるのがジェームスだから。』
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