デンバーに続きオークランドも?マジックマッシュルーム合法化?


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ついこの間、’19年5月、米コロラド州デンバーで、マジックマッシュルームが合法化されたが、’19年6月4日、カリフォルニア州オークランド市議会で合法化に向けて住民投票を行うことが決定した。


©Assosiated Press Photo

デンバーは、合法化賛成票は8万9320票、反対票は8万7341票で、僅差ながら賛成派が多数という賛否両論を呼ぶ合法化となった。

オークランドは、’60年代以降犯罪が多発し、’12年のFBI統計では、強盗と車両盗難事件は全米一となっている。

デンバーの合法化では、21歳以上が市内で使用、売買できるようになったが、オークランドでは、年齢制限が引き下がる可能性が高い。

オークランドに住むヘロイン中毒患者の男性は、マジックマッシュルームの様な植物由来の麻薬が合法化される事に対し『俺たち依存症の患者にとって、ペヨーテ(サボテンの一種で中毒成分メスカリンを含む・現在ではネイティブアメリカンの宗教行事でのみ合法的に使用されている)が合法化されるぐらいありがたい。』としているが、どうなのだろうか。


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この合法化の投票の真の目的は、合法という名の元に、マジックマッシュルームの使用に規制をかけ、市を超えて売買、配布する人間の取締りを警察の最優先事項にする事だろう。

市は、増加する犯罪の為、麻薬捜査にかける予算がないだけでなく、法律制定も追いつかないのが現状だ。オークランドが管轄となる、アラマダ郡裁判所の弁護士は、市内でマジックマッシュルームの売買や所持をしている人間が居たとしても逮捕する事が出来ない。

例え、それが市外への転売予備軍であり、乱用予備軍であったとしても、と言い、今回の合法化を悔やんでいる。

市議会議員の1人ノエル・ギャロは、合法化される事により、薬物問題に警察が本腰を入れてくれるのではないかと逆に期待している。


©lorentaylor.org

一方、合法化投票案に『条件付きで』と修正案を申し立てたのは、子供の通う学校のPTA会長や、NPO法人理事を務め、市議会議員となったのローレン・テイラーだ。彼は『医療目的で』という『合法化』の条件を付けた。

『各種研究で、PTSDや、うつ病に効果があると言われているけれど。それはプラセボ実験がまだ上がっていない。あくまで医療目的で合法化にした方がいい。医療目的で臨床実験データーを重ね、一日何mgまでの服用、どんな人が服用すべきか、という明確なルールと、売るドラッグストアにライセンスを設けなければ、売る事は出来ないと思う。』と強硬な姿勢を見せた。

今回の条例は、修正案を盛り込んで、1年以内に正式に可決されるかどうか決まるというのだが、賛否両論がおこるのは間違いない。

デンバーの時と同じように、同市内の推進団体も条例制定を推し進める中、問題の焦点となっているのは、
何なのか。

日本では、’90年代に普通に売られていた

マジックマッシュルームは、いわゆる『毒キノコ』の一種で、幻覚成分であるアルカロイドのシロシビン、またはシロビンを含んでいる。世界で100種類以上の種類が存在し、インドネシア、ハワイ、アムステルダムなど様々な産地があり、日本にも自生すると言われている。


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出回っているのは、これらを乾燥させたもので、日本でも’90年代までは合法で、1回1500円~3000円で売っていた上、菌床とペットボトルがセットになった『栽培セット』なるものまで通販で堂々と売っていた。

米国麻薬取締局(DEA)は現在、マジックマッシュルームは、ヘロインやLSDと同列の「スケジュール1」の違法薬物に指定しており、危険で中毒性があるとみなしている。

日本で違法になった発端は、俳優の伊藤英明が、’01年4月10日、自宅でマジックマッシュルームをヤって幻覚作用を引き起こし、暴れたまま、近くのコンビニに駆け込み、救急車を呼べと叫んで、警察沙汰になった挙句、緊急入院措置になった事からだった。

元々、中米のマヤ、アステカ文明で巫女が使用し、南米でシャーマンが使用していたものなのだから、霊性を絡めたハイカルチャーとして広まったバックグラウンドがあった。それが『楽になれる』『楽にハイになれる』人の手に渡った事から、規制の対象になったのだろう。

で、今回、米国で、合法化の流れが出来た理由は、何故なのか。

メタドンの代替や、うつ病回復になるか

麻薬の代替え療法であるメタドン(オピオイド療法)の問題が表面化した事と、マジックマッシュルームのが『少量』であれば、鬱病の被験者の回復に役立つというデータが出たからだという。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームの論文によると、マジックマッシュルームに含まれる、シロシビンという幻覚作用をもつ成分が、鬱になる脳の働きを変化させることが明らかになったのだ。

同チームは、治療に対して効果がみられない患者12人に対し、3週間、最初は10mgのシロシビンを服用させ、副作用が長期にわたって出ないかどうか実験。その後、2週間は25mgのシロシビンを被験者に服用させた。


©Robin Carhart-Harris/Imperial College London/futurism.com

すると被験者のうち5人は、『脳がデフラグされた』、『脳が再起動された』、『脳の中のゴミが一掃された』と感じたことが判明。

研究のリーダーである、ロビン・カーハート氏は、『シロシビンは、鬱病患者に対し、病状から抜け出すために必要なスタートサインを脳に送っている』と発表。それが患者に『脳が再起動された』と思わせている理由だという。

だがこれは、12人のうち5人の成功例であり、残りの7人に幻覚作用が出た。一番ひどい患者は、一日5時間幻覚作用に悩まされた。これではこの実験は成功とはいえるかどうか判らない。

実験は1年半前に行われたが、プラセボ実験は、まだ行われておらず、実験の信ぴょう性も、いまひとつなのだ。そんな中、合法化に向け、住民投票が行われたデンバー、オークランドの動きば、手放しで喜べるだろうか。


©nbcbayarea.com

前出のオークランド市議会議員、ノエル・ギャロは、メキシコ移民だった祖母が、マジックマッシュルームや大麻を含む幻覚作用のある植物や、世の中で毒草と言われるハーブを
庭で育てていた事を思い出すという。

『私たちの祖母の時代は、毒も少しだけ摂れば中毒や依存症にならないことが判っていた。現代人が、何故それが判らないかが、条例制定以前の問題なんだ。』

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