西部劇に出てくるような郊外の真冬の町で、通勤途中で瀕死の重傷の子犬たちを見つけたら貴方はどうするだろうか。
真冬のアラバマ州で保護されたボロボロの仔犬たち
米アラマバ州で感染症から脱毛状態になった6匹の子犬が通勤途中の男性の通報によりシェルターで保護され、スタッフの懸命の治療の結果、よみがえった。
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保護される前の写真がこの写真だが、眼も落ち窪み体の毛は殆ど抜け落ちている。シェルターの職員による看病により、この通り立派な犬に生まれ変わり、新しい飼い主も決まった。
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全身の毛は抜け、人を見ると怯え吠える仔犬たち
子犬たちが発見されたのは、’18年12月の寒い日。米アラバマ州タテコガ郡にある『大理石の街』として知られるシラコーガ。通勤途中の男性が森の側を通る時に、何かにつまずいたと思い、足元を見ると6匹の子犬が肩を寄せ合って震えていた。男性曰く、一見子犬と判らなかったという。6匹の母犬はおらず、子犬だけが取り残されていた。
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それも無理はない。子犬たちの体毛は前の飼い主が間違ったトリミングをした為、感染症にかかり禿げあがり、この冬の寒い中、毛は耳、顔と足先にわずかにへばりついているだけだった。眼光はなく、目には目やにがつき衛生状態はお世辞にもよいとはいえなかった。
このままでは死ぬのを待つばかりの子犬たちを目の当たりにした男性は、地元の動物保護施設に連絡した。シラコーガの動物保護施設の職員は連絡を受けた現場に到着した時絶句した『現場には、その日の昼に行ったのですが、6匹のうち既に2匹がはぐれてどこかにいってしまったのです。これは私たちの手には負えない。もっと大きな施設でケアしなければ、という事になったのです。』
保護した犬はグレートピレニー?動物保護職員も気づかなかった!
そこで駆けつけたのが、イリノイ州に本部を置く、Second City Canine Rescue (SCCR)だ。が、対応したSCCRの職員ニコールさんは、保護した時の事を思い出しこう語る。『私たちは職務上、動物の臭いには慣れています。感染症に罹患している犬や猫、衰弱している動物は毎日の様に見ています。ですが今回保護した4匹の子犬は特に酷く、私たち職員がマスクをしなければいけない程だったのです。』
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保護した4匹の犬はグレートピレニーだった。保護した犬の体重は平均2.2kg。職員たちは犬のルックスから判断してコッカースパニエルだと思い込んでいたらしい。
それが健康状態が回復し成長するに従い、犬本来の特徴が出てきたというのだ。毛の生え方も最初の三か月は、この通り全体にもさもさと生えてきたので、プロといえども犬種を間違えるのは判る。ところが時がたつにつれ、ピレニー犬独特のフサフサした体毛と骨格になってきたのだ。
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保護されたグレートピレニーの新しい飼い主は見つかった?
保護されたグレートピレニーは、Auburn Veterinary Collegeで、メディカルチェックを受け、ER看護婦や、地元の高校生、ファイナンシャル・マネージャー、そしてSCCR職員に引き取られていった。
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『元々の健康状態が良くない犬だったし、これからのケア次第で寿命が延びるかどうか決まる成犬だから、引き取り手も大変だと思うの。飼い主と犬の二人三脚で健康状態を保たなければいけないと思うわ。食事、睡眠、運動の三本柱をきちんとしないといけないと思うし、飼い主になってくれる人には頭が下がる思いよ。』
ニコールは、4匹の引き取り手が無事決まった上、4匹が毎日楽しそうに飼い主の元で暮らしているのをFBやインスタで確認してホっとしているという。
はぐれたもう2匹の犬も無事だった
そこで気になるのが、はぐれた2匹の犬はどこにいったか、という事だ。実はSCCRは、4匹の犬を保護した場所と同じ場所に何度も足を運んだ。すると数か月後。成犬になった残りの二匹がゴミあさりをしながらなんとか生き延びている姿を発見した。一匹はゴミ捨て場のポリ袋を食べいきながらえ、地下に隠れて生きていたので警察官に拳銃で威嚇射撃を受け、追い回される日々を送っていた。この通りやせ細り、人間を信じず骨と皮だけになっていた。
SCCRは最初の一匹を捕獲。するともう一匹が捕獲した犬を逃がそうと暗闇の中から出てきたので、もう一匹を捕獲した。両方の犬の健康状態は悪く、足の骨は折れており、食べ物も受け付けなかった。このまま一生地下室で閉じ込められたまま、この子たちは一生を終えるのだろうか。先に引き取られた4匹の様な、幸せな日々は待っていないのかと本気で心配した。
獣医とスタッフの懸命なケアから4か月後、残った二匹のうち、最初に保護したヘイゼルと次に保護したエイデンは、毛並みも健康状態も回復し、人になれる様になった。現在、SCCRは2匹のケアをする為に募金をつのているという。
A Man Found Six Abandoned Hairless Puppies And No One Could Tell They’re Great Pyrenees