61歳の母親・息子とパートナーの子供を代理出産・30年ぶり出産に感動の涙…


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’19年3月末、米ネブラスカ州で、30年前に息子を出産してから、子供は一度も産んでいない女性が、息子と、そのパートナーの子供の代理出産に成功した。


©Ariel Panowicz

女性の名前は、セシル・エルドッジ。息子を出産してから、子供は一度も授からず、10年前に閉経し、更年期障害も出ていた。『まさかこの年になって自分が妊娠するとも思わなかったし、子供が産めるとも思わなかったわ。何より、お腹の中から赤ちゃんの鼓動が聞こえてきた時は涙が出てきたのよ。』

彼女の息子のマシュー(32)と、パートナーのエリオット・ドウティ(29)は、ゲイのカップルだが、体外受精で子供が欲しいと、代理母を探していた。ドウティの親戚で同じネブラスカ州に居る、生殖内分泌医のキャロリンが相談に乗ってくれたが、まさか、マシューの『母親』が代理母として名乗り出ると、誰も思わなかった。

『代理母を探していたけれど、まさか自分の親が産むという考えはなかった。クレイジーそのものだよ。おばあちゃんが子供を産むなんて信じられない、って言ったんだ。そうしたらキャロラインは、そういう考えもあるわよ、と背中を押してくれたんだ。』マシューは当時の事を語る。


©Ariel Panowicz

セシルは、代理母になるにあたり、様々なテストをクリアしなければいけなかった。

パップテスト(子宮頸癌を発見するために使われる細胞診検査)、血液検査、コレステロール値、マンモグラフィー、超音波検査を受けた結果、セシルは平均的な60代に比べ、血圧も低く健康的な為にいつでも子供を授かれる事が判明したという。

『僕の年代の女性であったとしても、代理母のテストに通らない人は世界中に沢山いるかもしれない。ママは確かに代理母としての厳しいテストには通ったかもしれないけれど、それからは厳しい道のりだった、登った事のない山を登る様なそんな心境だったと思う。それをやってのけた。何といっていいのか判らない、ただ素晴らしいとしか言いようがないんだ。』


©Ariel Panowicz

卵子を提供したのはエリオットの妹のリー(26)だった。マシューとリーの体外受精は2回行われ、2回目に成功、受精卵は凍結保存された。凍結保存された卵子をセシルの後はセシルが代理母になるのを待つばかりだった。

ホルモン療法を続けながら、9カ月の妊娠期間に耐えるのはセシルにとって過酷だった。吐き気をもよおし、血圧は上がり、不整脈が起こった。今まで起こった事がないような体調不良にセシルは悩まされた9カ月だった。

何よりも驚いたのが、セシルは帝王切開ではなく、孫のウーマを自然分娩で産んだ事だ。これには担当医師のキャロラインも驚きを隠せなかった。


©Ariel Panowicz

マシューは高校教師だが、人生の中で苦難に面した時、支えてくれたのは母親だと感謝しているという。『ママは、からかっても怒らないし、面白いよ。でも気持ちのメリハリがきちんとしている。法律や人徳に反する事だと、いつもは面白いママは戦士の様に厳しくなるんだ。そのお陰で僕は、やっていい事悪い事の判別がつくようになったんだよ。』

セシルはマシューに、赤ちゃんを授かるという『結果』ではなく、女の人が『授かる過程』を教えたくて代理母を引き受けたという。もしも第三者が代理母を引き受けたとすれば、子供を産む女性の苦しみや幸せの『過程』を息子は一生理解できないだろうと思ったからだ。

母親の思いは息子に伝わっていたようでマシューはDailymailのインタビューに対し、こう答えている。『ママが代理出産を引き受け妊娠した時と孫が生まれた時の、あの疲れきった顔は、僕が今まで見たことがない顔だった。出産がこんなに大変だという事をママは命をかけておしえてくれた。』


©Ariel Panowicz

この様な幸せな代理出産のニュースが出て来るのは『ごくまれ』な例といっても過言ではない。
LGBTの人々が代理出産を依頼する国として有名なのがタイだが、’14年8月に豪州出身の夫婦がタイ人女性に代理出産を依頼した所、ダウン症の子供が生まれたため、子供の受け取りを拒否。子供は今代理母の元で育てられているという話だ。

代理母となった21歳のタイ人女性は、2人の子供の養育費と教育費を捻出するために、約150万円で代理母を引き受けた。つまりビジネスで引き受けたという事になる。タイでは、刑法第10編第3章に堕胎の罪があり、妊娠中に胎児に障害がみつかり依頼者から堕胎して契約を無効にしてほしいと言われても、それは出来ないのだ。


©Ariel Panowicz

今回のマシューとエリオットのケースは、母親も子供も五体満足だったので、微笑ましいニュースとして報道されたが、世間では代理母に関するニュースは賛否両論だ。日本でも公式に代理母を受け入れるクリニックは一つしかない。

夫婦間で子供が欲しいかどうかは、十分話し合い合意を求めるべきというのが私の考えだ。特に産む側の女性が、周りの子供の話題に対して、いい反応を示せない深い心の傷を負っているのだとすれば、男の身勝手で子供が欲しいと言うべきではないと思う。

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