生まれたばかりの自分の子供が、縫い針を飲まされてて死んだ。それが実話だとすれば、不気味な話である。
だが世界には、実際に総合病院に搬送され、三途の川を渡る思いをした子供たちがいるのだ。
それは近親者による悪意である事が明らかになっている。
中央アジア・ウスベキスタンに住むMudassir Karimovちゃんは、生後九か月の時に、母親が息子の歯茎に金属片が刺さっているのをみつけ病院に連れて行った。
泣き叫ぶMudassirちゃんの様子を不振に思った母親と医師の判断で、X線写真を取った所、歯茎にあった金属片は、ごく一部。Mudassirちゃんの体の中には無数の針が刺さっていたのだ。
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X線写真によると足に刺さっていたのはこの通り。
同じ様な針が、頭蓋骨、脊髄周辺、足に刺さっているという。
Mudassir君は、タジキスタン首都・ドゥシャンベにあるKarabolo病院に運ばれた。
これらの針の大きさは、まちまちで、小さいものは胃酸に溶けて既に原型を留めず影も形もなくなっていたのが不幸中の幸いだったという。
手術を担当した医師によると、これは子供のいたずらで針を飲み込んだものではなく、針をさしてしまったものでもないという。
つまりMudassirちゃんに近づく事の出来る近親者が故意に食べ物の中に針を含ませて、飲み込ませた疑いが強いというのだ。もちろん母親は否定している。
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担当外科医のSukhrat Chorer氏は『頭蓋骨付近と胃の中にあった針は危険で取り除くことが出来なかった。』と語っている。
その内訳は、胃の中にあるものは胃の切開手術は赤ちゃんには無理である事や、中にある釘は胃酸で溶けるのを待つしかない事、頭蓋骨付近に溜る釘は、もっと手術が困難で、小児脳神経外科を招聘しても困難と言われたというケースだったからだ。
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だが、今回の『赤ちゃんが近親者に釘を飲まされて、あわや死にかける』という事件はMudasir君だけに留まらない。
怪しい宗教を信じるものたちの間で、悪魔よけとして信じられている動きがあるという。
’09年12月、ブラジル・サンパウロで、2歳の男の子が体の痛みを訴え病院に搬送された。
家政婦をしている男の子の母親が、ブラジル東部バイア州イボラティマ病院に連れて行った所、体の中に無数の釘がある事が判明。外科手術の為、サルバトルの医療センターに同月17日搬送された。
この2歳の男の子の体からは、大小さまざまな釘が31本摘出され、心臓に近いものだと長さ4.5cmもあったという。発見が後数日おそければ、この男の子は死ぬ所だった。
一回目の手術は17日に行われ、心臓と肺、脳幹部分に近い釘の摘出手術が行われた後、クリスマスに、膀胱や腸に近い部分に滞留した釘の手術を行うという、大手術となった。
この男の子は、体に40本以上の釘が滞留しているのが、X線で判明したのだが、胃酸で溶けるとみなされる細かいものや、手術が困難な箇所は取り除く事は出来なかったという。
そして犯人は誰だったのか。
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現地の警察署長・フェルナンデス・サンタナ氏によると、男の子の母親の再婚相手が、’09年12月に入ってから行方不明になっていた事が判明。
息子をつれて失踪し、息子だけ先に帰ってきた母親が心配した所、体の痛みを訴え、心配した母親が病院に連れて行った所、こうなったという。
男の子の義父は警察の取り調べに対し、浮気相手の恋人に、息子の悪魔祓いだと強要されて仕方なく釘を飲ませたというのだが、狂気じみていないだろうか。
先程の、Muddasir君の事例に戻ると、Muddasir君に釘を飲ませたのはだれかという事になる。摘出された針の中には、ミシン針のような大きなものもあったという。
『息子が自分の意志で、ミシン針のような大きなものを故意に飲み込むわけがない。息子の周りでお裁縫をしていた人が怪しいのでは。』Muddasir君の母親はこういう。
今の所、疑いの目が向けられているのが、祖母のMakhfirat Khasanovaだ。彼女は家に居て洋裁をしている上、Muddasir君の面倒を見る事もある。
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彼女はインタビューでこう答えていた。『そんなめっそうもない。やっと生まれてきた孫ですよ。そんな事をする人がいるならば、かえってこちらが探したいぐらいです。』
各地でこの様なこの様な事件が起こる事こそが痛ましい。
Brazilian toddler has 50 sewing needles inside body