ワシントン在住のポルノ男優・ロン・ジェレミー(65)が今週金曜に、セクハラで起訴された。
このままでいくと有罪になる確率は高く『殿堂入りポルノ男優』の俳優生命が断たれる危険性がある。
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ジェレミーを訴えたのは、22歳の金髪碧眼のモデル・クリスティン・ブロディ。
起訴状によると、ブロディは昨年7月、事務所から紹介され、シアトルのラジオ局『KISW』がタコマ市で主催するアダルト・ショップのプロモイベントに参加する事になった。
ブロディはラジオ局の代理としてイベントに参加したつもりだったが、当のアダルト・ショップのオーナーやジェレミーの考えが全く違い、セクハラを受けたという。
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ブロディはプロモの最中に、彼女の体を撫でまわし、みだらな言葉を言い、それ以来彼女がPTSDに陥ったというのだ。
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彼女は今週の金曜ワシントン州ピアース群・タコマ市にある最高裁判所で、告訴を取り下げようとしたジェレミーの退け、事を公にする事が出来た。
裁判で明かされたジェレミーの罪状は、昨年9月、ジェレミーはアダルトショップでのイベントの際、同席していたブロディのシャツを無理やり脱がし、胸をもみ、レイプしようとしたという事だった。
その写真を彼女に4回も送り付け脅迫した事実が明らかになったのだ。
65のスケベなオヤジが、むしゃぶりつく様に、22歳の若く美しい金髪女性の首筋や乳首にキスをしていた事も発覚。アダルトショップのグッズ販促イベントとはいえ、どさくさまがいにやるにも程がある。
彼女は、その日以来精神的ストレスを受け、後にBFとの間にできた子供を流産。その為、今回の訴訟に至ったという。
ブロディの弁護士、アン・ブレマーは、彼女の受けた苦しみは計り知れないと言及。名前の知られたポルノ男優とは言え、ジェレミーは職権乱用にも程があるとし、今回の罪を潔く認めるべきだとしている。
海外のハードコアAVに詳しい人でない限り、ロン・ジェレミーが誰か知る人もいないだろう。
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ロン・ジェレミーは、1953年NYの上流階級ユダヤ系の家系に生まれた。
父親はOSS(現在のCIA）に在籍した経歴もある物理学者、母親は編集者で、米、独、仏堪能であり親族にはマフィアも居たという、波乱万丈の人生を送っていたという。
知的に恵まれた家庭を捨て、ジェレミーはオフ・ブロードウェイの舞台俳優になるが、鳴かず飛ばずで、稼ぐために、教職を辞め、ポルノ俳優の道に進む。
彼を何より有名にしたのが、長さ9.75インチ（約25cm）のアレだった。『Inside Seka 』（1981年）でオートフェラチオを披露し、1900本を超える作品に出演、その名を不動にした。
作風は、ハードコアでキワモノで有名で『まともなAV女優が出たがらない作品や相手の一人がロン・ジェレミーだ』というのがネタになるほどだったという。
要するに相当のエロでないと日本人では見ていないという事だ。
ポルノ俳優で売れ出すと、ジェレミーは表舞台ともいえる、ハリウッド映画や、インディ系の映画にも出演。
映画では『ナインハーフ』や、『ブギーナイツ』の監修を務め、他のマトモな映画でもカメオ出演していた。
ジェレミーの弁護士、ステュワート・ゴールドファブは、ジェレミーは起訴状にある様な淫らな行為を彼女に行っておらず、体に障っても居ないと言っているが、そんな言い訳が通じる方がおかしいと言及。
『ポルノ俳優はレイプ魔じゃない。これは何かの濡れ衣だ。映画のラブシーンや、ポルノスターが主人公の映画の監修はやるが、実際にそんな事はしない。』とジェレミーは必死な弁解しているが、果たしてそうだろうか。
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当のジェレミーは今年の1月、AV界のビルボードと言われるAVN（アダルト・ビデオ・ニュース）から申し立てを受けている。
ハードコアなAVで知られるAV女優ジンジャー・バンクスが、昨年6月、ジェレミーが過去に撮影中のどさくさに紛れて、自分を含め複数の女性をレイプしていた事を訴えたのだ。
たまたまイベントで一緒になったモデルから訴えられたのであれば、金銭目的ととられるかもしれないが、長年苦節を味わってきた同業者から訴えられるというのだ。
これは何かあると思われても仕方がない。
AVN殿堂入りしているジェレミーなだけあり、名前に傷がつくのは言うまでもないが、身から出た錆としか言いようがない。
知名度に甘んじて、何をやってもいいと思ったポルノスターの末路が『Me too』に飲まれたのだとすれば、それは自業自得だろう。
