『ミッション:インポッシブル』や『ジャック・リーチャー』など数々のヒットを飛ばし、名声をほしいままにしてきた俳優トム・クルーズが唯一手に入らないものがあるとすれば、信仰の自由かもしれない。
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トム・クルーズはサイエントロジーを信仰しているというだけでなく、過去の発言や行動が災いし、作品の著作権を握るパラマウントピクチャーズと契約面で揉めていた。
契約だけでなく、個人的な問題で一番揉めたのが’03年の事だと、元CEO、ジョン・ゴールドウィンがメディアに語ったのは今週の水曜日。
理由は、当時のゴールドウィンの妻、コーリーン・キャンプがサイエントロジーに入信したからだった。
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ゴールドウィンは、キャンプと離婚届の書類だけで別れたものの、何より心残りだったのは娘までもサイエントロジーに取られた事だった。
その時に彼はアンチ・サイエントロジーキャンペーンをうちたて、クルーズとの関係が悪化し、’06年には契約更新はなしという所まで炎上した。
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現状を見てもお判りの通り、クルーズは『ミッション:インポッシブル』を作っているので、パラマウントとの契約は切れていない。
パラマウントの現CEOのシェリー・ランシングは、一連の事について
『ゴールドウィンは頑固というわけではないの。ただサイエントロジーさえなければ自分が娘に逢えない、人生が変わる事もなかったと悔やんでいる。
その矛先はサイエントロジーの広告塔の様になったトム・クルーズにむけられても、仕方ないのかもしれないわ。』
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ゴールドウィンの離婚、そしてアンチキャンペーンがあった24時間以内に、ゴールドウィンの元にクルーズから直々に連絡があったらしい。
自分が直接の要因ではないが、サイエントロジーが家庭内不和に関ってしまった身として責任を感じるという電話だった。
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その後、ゴールドウィンはゲイである事をカミングアウトし、サンセット・タワー・ホテルのオーナー、ジョン・クラインと交際。
だが、クルーズは、未だ信仰の自由は隠して生きていかねばならないようである。