バツ4から人生逆転!昼メロ女優ジョーン・コリンズに学ぶ最後の恋のはじめ方


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レーガン大統領も見ていたという昼メロ長寿番組『ダイナスティー』で、人気女優となり、ハーレクイーン作家となったジョーン・コリンズ。

日本ではなじみない女優だが、彼女の結婚恋愛遍歴は、例え女優という事実を知らなくてもギョっとするものだろう。


©Matt Barlon/REX/Shutterstock

何と彼女、御年84歳にしてバツ4。5度目の結婚相手は、かれこれ16年前の’02年。31も年下のパーシー・ギブソン氏だった。

当時コリンズ68歳、ギブソン氏37歳。後妻業ならぬ、後夫業だのヒモだのギブソン氏は叩かれ、コリンズも息子ぐらいの男性との結婚で、世間からのバッシングを避けられなかった。

結婚当時、コリンズは『フリンストーン2』などB級アクションコメディの傍役に出演する落ち目の女優で仕事もなかった。

一番最初の婚約者は、ハリウッド指折りのモテ男・ウォーレン・ベイティだったというコリンズが『最後の恋の相手』に選んだのがギブソン氏。どうやって人生最後の恋を維持出来たのか。

コリンズにとって、ギブソン氏との結婚生活が長続きした理由は、到って当たり前の事を積み上げてきただけという。

『皆、結婚式の時、神父さんの前で、健やかなる時も病める時も、この人と共に居る事を誓いますか?って言うでしょう?幸せの絶頂なのだから、誓いますって言って当たり前。それを一生涯続けられる相手と共に生きるのが結婚。そうじゃないならただの恋よ。』

コリンズは、自分自身、結婚生活を4回もしくじったのだから、それで判らないはずもないという。

彼女は、世の中の多くの人は結婚式を人生最大のヤマ場にし、その後は子供の出産、入学、教育が全て終わった後、定年という区切りをつけてしまうから、お互いに対する感謝と愛情が段階的に冷めてしまうのだと述べた。

『お互いの吸いも甘いも理解しあい、この人と一緒ならどこまでも歩いて行けると思える人が結婚相手。辛い事があったからって、他の男や女と寝て、旦那さんや奥さんには知らん顔って言うのが離婚の原因なのは判ってるわよね。幸せな事をお互いに共有できるのは当たり前。辛い事を共に乗り越えられて絆を深めてこそ、結婚相手よ。』

コリンズは、日本人女性に多い『相手の言い分に100%ウンウン頷く、三歩下がって相手煽てる』という行動にも厳しい指摘をする。

『お互いの言い分や、心の領域は尊重すべきよ。かといって自分の言う事、主義主張に何でも賛成してくれる人を最優先しちゃだめ。私も4番目の夫で懲りたわよ。そんな人褒めたって人間として何も向上しないし、かえって堕ちてどうしようもなくなるだけよ。』


©PA/HELLO Magazine

コリンズは、その美貌からして男性に困らなかったはずだが、言い寄ってくる男性の、人生概念の低さに、げんなりしていたという。

彼女の付き合って来た男性の殆どは、『オレの言う事、思う事を100%優先して欲しい、褒めてほしい、だが君の思う事や言う事にそれ程興味はない』という男ばかりだったのだそうだ。

この記事を読んでる世の中の男性は、冷や汗をかいていないだろうか。昼メロの女王、ハーレクイーン小説の大御所が、男の治しようのない短所をついてきたのだ。コリンズは、どんな男性と付き合っても、この短所が見えてしまいうんざりし、独身を貫こうと思ったという。

その証拠にコリンズの結婚遍歴は華やかだ。婚約者にウォーレン・ベイティが居たが、彼が兵役から戻ってきてすぐに解消してしまった。彼の調子ブっこいたモテモテぶりと、亭主関白ぶりに我慢がならず、婚約破棄したのだろう。

そんなコリンズの最初の夫は、俳優のマクスウェル・リード。
かけだしの俳優で、’52年に結婚したが、彼は赤狩りに遭い、’54年に離婚する羽目に。


©March/REX/Shutterstock

2番目の夫は『007/ゴールドフィンガー』の作詞を手掛けたユダヤ系俳優のアンソニー・ニューレイ。

’63年に結婚し、’64年には娘タラも生まれるが、娘が大きくなった8年後に離婚。


©George Kong/REX/Shutterstock

3番目の夫は、’72年に結婚した米ビジネスマンのロン・カス.。コリンズ曰く、お互いを理解しあえる建設的関係を築けたという。

だがコリンズが『ダイナスティー』で準主役に選ばれた為、仕事に忙殺される様になり、離婚する事に。

©Getty Images

『ダイナスティー』の悪女のイメージが定着してきた時に、コリンズが出逢ったのが、スウェーデン人歌手のピーター・ホルム。

’84年に結婚したものの、自己顕示欲が強いホルムは、ワガママで暴力的だった為に、’85年の12月に別居。だだがホルムが離婚を渋り、’86年まで正式に離婚が伸びたという最悪の別れとなった。


©The LIFE Picture Collection/Getty Images

そんなコリンズだが、寄る年波に、勝てるわけでもない。

7年前、オスカー賞の授賞式に参列し、その後にヴァニティフェアが開いたパーティーに参列しようとした所、カクテルドレスがキツすぎて眩暈がして、救急車で運ばれたのだ。

流石に7時間もカクテルドレスで立ちっぱなしというのは80前の女性には、こたえたらしく、夫のギブソン氏も付き添った。

老いを感じたコリンズは、2年前についに終活にはいる。

彼女のビバリーヒルズにある私邸には、ドラマで使用したシューズやドレスが、状態が良いまま保管されていたのだが、これを全てオークションにかけて処分しているのだ。『ダイナスティー』の事を覚えている人がいる間に処分してしまう方が賢明といえば賢明なのだろう。

それだけでなく、親友だったというナタリー・ウッドが持っていた香水瓶や、ウォーレン・ベイティから貰ったというラブレターまで売り払ったというのだから、本当にあっぱれである。


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彼女自身、十分稼いでいるので、お金に困っているわけではない。
本当に欲しいのは、最後の恋と理解者、それが手に入ったらもう良かったのだろう。

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