10年前の火事で行方不明になった猫が飼い主の所に戻ってきた…


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10年前に起きた火事で、行方不明になった猫が飼い主の元に帰ってきたというと、おとぎ話の様だ。だが実際にあった話な上、災害大国の日本では、参考にすべき話でもある。

三毛猫のパイロットは、’04年に南カリフォルニアを襲った火事で飼い主のジェニファーさんの所から行方不明になっていた。だが体に埋め込まれたマイクロチップのお陰で、パイロットは居場所を特定する事が出来た。

パイロットは、’17年10月31年カリフォルニアで見つかり、Petcare Veterinary Hospitalで保護され、コロラドに住むジェニファーさんに知らせが入ったのだ。

©Jennifer Thompson

『いくらマイクロチップを埋め込んでいて、カラータグを付けていたとはいっても、もう10年も経っていたんですもの…パイロットはあの火事で死んでしまったと思ってたわ。家族は哀しみにくれていました。』ジェⅡファーさんは、こう語っている。

ジェニファーさんは飛行機に乗って、10年ぶりにパイロットと再会。パイロットは手足と耳に火傷の跡があり、治療しなければいけなかった。あの火事で生き延びただけでも幸運だったかもしれない。

パイロットの耳の火傷の跡は痛々しい。

表皮まで見えている上、保護された当時は手足の包帯がとれない状態だった。ジェニファーさんは『獣医さんの話だと、二週間以上火傷が治らないまま放置されていただけでなく、長い間脱水状態だったと思うと聞かされたわ。よくここまで何としてでも命を繋いでくれた事に感謝してるの。』とパイロットを抱きしめていた。

©Jennifer Thompson

『私が病院に行った時、パイロットはぐっすり眠ってた。でも私の声が聞こえた途端、ピンっと耳を立てて、歩き回って私の所に飛んできたのよ!十年ぶりなのに覚えてくれた!涙があふれてきたわ。今までの思い出が一気に溢れてくるってこういう事なのね。』

カリフォルニアの火事があった当時、8歳だったジェニファーさんの娘さんは、今18歳。ジェニファーさんと共に暮らしているが、弟の様に可愛がっていたパイロットの帰りを心待ちにしていた1人だった。やっと病院の許可が下り、カリフォルニアからコロラドにパイロットを連れて帰った時に、待ちわびていたのは、彼女だった。

©Jennifer Thompson

パイロットが発見された時、殆ど毛が生えておらず、骨の皮だけで、生き延びるのも精一杯という感じだったそうだ。最初にパイロットを発見してくれた人の善意がなければ、二度とジェニファーさんに逢う事はなかったかもしれない。
保護されてから、栄養をつけた事で毛が生えそろい、目もやっと見えるようになったという。そして、火傷を負った足は二回手術する事で、歩けるようになった。

莫大な治療費や手術代は、ネットのクラウドファンディング『Help With Pilot’s Veterinary Care』で募った。
既に目標金額に達しているが、それでもパイロットの奇蹟の生還を祝う人々から募金が集まっている。
その甲斐もあり、パイロットの足の包帯は今年一月に完全にとれた。

©Jennifer Thompson

それだけでなく、新しい相棒も加わり、もうパイロットは寂しくなさそうだ。

©Jennifer Thompson

この様に、猫のマイクロチップは、行方知れずになった猫を飼い主と再会させてくれる役割も果たしてくれる。
ではマイクロチップは、いつ頃から埋め込む事が出来て、具体的にどれぐらいかかるのだろうか。

外国の様に、猫を飼いたい場合はシェルターから保護するのではなく、ペットショップやブリーダーから飼う日本では、自分の家族同然の猫が行方不明になった場合、保護されても最悪の場合、殺処分されてしまう事がある。その為には、マイクロチップというのも一つの案だろう。

猫の体に入れるマイクロチップは、外側が生体適合ガラスでできていて、直径2cm、長さが8~12mmの円筒形のもの。中は個人情報を組み込める電子機器となっている。各々のマイクロチップには15桁の数字があり、これが世界共通の個体識別番号になっている。価格は平均6000円ぐらいで登録費用がプラスされる。医療行為なので、獣医師が行う事になっている。

©momosan.hateblo.jp
体に入れるには太めの注射器で入れるのだが、それなりの痛みがあるので、敏感であったり気難しい猫や癲癇などの持病がある猫の場合は、マイクロチップよりも、GPS機能つきの首輪をお勧めしたい。

ちなみに、今回の記事でパイロットが助かったのは、マイクロチップで猫の情報を登録すると同時に飼い主の情報を登録されるので、もしも行方不明になった場合、保護されたら、保護センターが照会してくれるからだ。

©momosan.hateblo.jp
日本の場合は、まだこの様な文化背景が根付いていないので、様子を見た方がいいかもしれない。

Cat Missing for a Decade Found His Way to His Family After California Fires, Now 2 Months Later.

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