10年は当たり前、20年も!免許執行から無免許でお縄になる人の切ない事情


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’90年代に免許の更新を忘れ乗り続け、事故を起こしてから無免許が発覚する『うっかり執行無免許』が社会問題になっている。

運転手が事故を起こさない限り発覚しない、うっかり執行や、免許返納後の無免許運転の背景にあるのはなんだろうか。

40年以上無免許!お金もなく面倒だから更新しなかった?

無免許運転の運転手で連想するのは、ドライバーの怠慢か交通違反が溜まって一旦免許を取り上げられ失効になった人だろう。確かに彼らの様な無免許ドライバーが印象を悪くしているのは拒めない。

’19年5月20日福岡県警八幡西署は、道路交通法違反で北九州市の土木作業員・重松豊(72)容疑者を無免許運転の現行犯で逮捕。


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重松容疑者は容疑を認めたが、免許を更新しなかった理由は、お金もなく面倒だったからだった。’78年ごろから免許更新を放置していたのだから、無免許の年数は40年以上。

40年も発覚しなかった事も驚かされたが、免許の更新をしないまま車を乗る無免許が案外いる事が昨今のニュースで発覚した。

22年間、うっかり失効無免許?小2男子はねられ発覚


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無免許は検問の検閲か、ドライバーが事故を起こさない限り発覚しない。’19年7月、22年前に免許を失効した男性が逮捕された。

’19年7月10日、愛知県小牧市の会社員・林清二容疑者(61)が、運転中に、キックスターターに乗って飛び出してきた、小2男子をはね、無免許運転が発覚。現行犯逮捕となった。林容疑者は容疑を認めている。

林容疑者は、’97年2月に免許の更新日が来たが『手続きが面倒』と放置、失効し、無免許運転だった。

免許を持ってなかった教頭?校長はおろか家族も知らず


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学校の教頭が無免許で30年も車を運転していたのを、校長はおろか、妻も知らなかった事件がある。

’19年7月8日、千葉県柏市内の柏市柏第三小学校教頭・岩倉貞実容疑者(52)が自宅近くの検問で無免許運転の現行犯で捕まった。驚くべきは校長、学校関係者、生徒はおろか、教頭の奥さんも岩倉容疑者が無免許とは知らなかったことだった。


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岩倉容疑者は、30年前に自動車教習所に通っていたものの、怪我で挫折し、それ以来無免許で通していたことを自供。同校の校長、小久保武司氏は驚き隠せないでいる。

免許返納後に運転する、おじいさんたち


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夫や父親、義理の父、祖父が免許返納してくれたからといって安心してはいけない。家に車がある限り運転する危険性がある。’19年6月に、免許返納後に車を運転し、事故を起こした後期高齢者の事件が2件あった。

一件は、6月末、静岡市葵区に住む無職の男(79)が、免許返納後、自宅の車を動かし、ぶつけ物損事故を起こし、道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕された。

もう一件は、6月半ば、群馬県太田市で、同年4月に免許を返納した会社役員・伊藤智治(80)容疑者が、軽トラに乗り、通学中の高校生をはねた事件。


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前者の事件は出来心が災いして、お縄になった事件だが、後者は、免許返納後は、親族に車で送り迎えを頼んでいたという。事件があった日は、親族が誰もおらず、自宅から1.6km離れた公園に行くのに軽トラを運転した所、飛び出した自転車に気づけなかったという事だった。

タクシー会社社長、お前もか!

タクシー会社従業員や、土木作業員が、『免許の更新の時間がない』『更新に行きそびれたと発覚するとクビになる』という理由で、後から無免許が発覚する事は今に始まったことではない。これは会社側が従業員をフォローすべき問題だ。

が、当の会社の社長が無免許でしたとなると話は別。


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広島市内にある、合同タクシー社長・大星修也容疑者(48)は、’17年10月から8回も無免許で運転していたことが発覚。

タクシー会社の社長なのに違反をかさね免許失効、無免許運転。’18年1月に職務質問を受けてようやく発覚したのだから、信じられない話だ。

無免許で、お縄になる人にはパターンがある?

無免許運転でお縄になった人の様々な事情を紹介してきたが、無免許でお縄になる人には、パターンがある事が判った。

1:免許所得の時点で挫折している
2:昔は更新期間が短すぎたために、仕事や不可抗力で逃してしまった
3:免許返納は、親族の建前でやったが、内心まだ運転したい
4:車がないと生活できないぐらい不便な所に住んでいる

今回紹介した無免許でお縄になった人たちは、この要因が複雑に絡んでいる。

家から歩いて5~10分の所に、10分置きに来て無料で使える路線バスが通っていれば、高齢者が車にしがみつくはずもない。

免許の更新にしても、昔は、へんぴな所にある試験場まで行かなければ更新できなかった上、更新期間も短かった。

家の近所でやった物損事故が原因で無免許が発覚するなら自業自得だが、不注意な自転車やキックスターターの飛び出しが原因というのは、免許あるなしに関わらず複雑な心境だ。

前方不注意で飛び出してきた方が悪いのに、車の方が悪者扱いされてしまう。無免許発覚では、3年以内の懲役もしくは、50万の罰金刑となるが、その原因が前方不注意の飛び出しだったとすれば、ドライバーからしてみれば、いたたまれないのではないだろうか。

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