英ケンブリッジ大の研究チームは、20年前に比べ、1年間に男性が認知症になる割合が
2割減ったと報告したが、それは嘘だったようだ。
昨年国道M1号を青のマツダで逆走し、宅配便のバンと正面衝突事故を起こし死亡した
87歳の年金生活者アンドリュー・ニューマン(享年87歳)が、
事故調査の結果、認知症で、事件当初より2年前に免許取り上げになっていたことが
明らかとなった。
無免許運転、しかも認知症。
それが明らかに国道を堂々と走っているのである。
事故当時、国道警備隊も居なければ、検問の一つもなかったので、このあぶないジイサンは
とめられなかった。
©Dailymail
アルバートが逆走したルートが赤、正規のルートは黄色なのだが、
この図によると、アルバートは、交差点9からずっと逆走、おそらく途中で気付いたものの、
どうにもならなかった事が判る。
被害者の宅配便のドライバー、マイケル・ルシル(享年27歳)は、肺を強く打って死亡。
彼には幼い娘エリーゼが居た。
©Newstrem
マイケルの運転するフォードトランジットの助手席に乗っていたアンドリュー・ハリントンは、
重症を負ったものの、命に別状はなかった。
彼は事故当時の事をこう語っている。
『正面からライトが、つけっ放しの車が突っ込んできたと思ったら、自分の車が宙を舞って
ひっくり返っていた。自分が生きているのが不思議なぐらいだ。』
©Tom Maddie/Newstrem
英国内では、アンドリューから車そのものを取り上げなかった親族や、
免許失効の有無に気付かなかった公安委員会の在り方に非難の声が上がっている。
マイケルの兄サイモンはBBCのインタビューで、今頃になり、アンドリュー側に非がある事が
明らかになった件について、こう語っている。
『こういう事を言ってはなんだろうけれど、認知症の男性はもう運転をしてはいけないと思うんだ。
自分の運動能力に責任は持てなくなるのだから。』
彼からしてみれば、認知症の高齢男性が無理にハンドルを握り続ける事で、
自分の弟の様な犠牲者が出る事が断じて許せないと思う。