ワールドプライド 2019直行『プライド便』を予約してしまった普通の家族づれ・乗務員の神対応がハンパない…


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今年は、’69年にNYで起きたストーンウォールの反乱から半世紀になる。これを記念し、英ヴァージン・アトランティック航空は、’19年6月末まで開催されていたワールドプライド2019に合わせて、『プライド便』を運行。


©PA/metro.co.uk

’19年6月28日にロンドン・ヒースロー空港を出発し、ニューヨークに到着するこの便。エコノミークラスで、380万ポンド(56000円)で、収益金の一部は英国のLGBTの支援団体に寄付される仕組みになっている。

それだけなら普通の企画だと思うだろうが、この便、ビジネスとして何が徹底してるかというと、操縦士、副操縦士、フライトアテンダントから、機内で盛り上げるゲスト全員LGBTなのだ。当然の事ながらセレブリティも乗る。

売り出したチケットは、24時間以内で瞬く間に売り切れたという、プライド便。乗客は全員LGBTで、ノリとして盛り上がっただろうと思うが、どういうわけか、普通の家族連れが一組予約していたというのだ。間違ったのか、わざとだったのか。

狙って予約した家族連れ

プライド便を予約したのは、英国に住むケリー・パウエルさん。同乗するのは、彼女の夫のショーンさん、長男のカルム君(4歳)、1歳になったばかりの次男のコーディ君だ。パウエル一家は、お祭り気分で堂々としていたのに対し、びっくりしたのは、プライド便に、普通の家族が乗ってきたことを知った乗務員たち。


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『あらまぁ、ゲイパレに直行便に、どうしてストレートの家族連れが紛れ込んでるかしら。絶対頭おかしくなっちゃったかもしれないわ。』とドン引きしているフライトアテンダントのドラァグクイーンもいたとか。

が、ケリーはメディアのインタビューに対し、この便を間違えて予約したのでも、興味本心で予約したのでもなかったと答えていた。

『ヴァージン・アトランティックから、お間違えじゃないですかと予約した途端電話が来たわ。それに違う曜日、便に変更はできませんかと、勧められたわよ。そりゃそうだと思う。争奪戦の便だし、私たちが予約する事に腹を立てているLGBTの人が居るのも認める。でも私はこの便を取りたかったのよ。』

LGBTの人からしてみれば、強情でやりにくい、一番相手にしたくないストレートと思うだろう。が、そんな彼女に対し、ヴァージン・アトランティックのフライトアテンダントたちは一枚上手だった。こういう家族は『一度楽しませれば』もう二度と予約はしてこないだろう、という事が判っていたのだ。

なんせこの便、この家族以外は、全員LGBTなのである。盛り上がりはハンパではない。どんな人たちが乗っていたのか。

最高の6時間を過ごせた家族

プライド便は、ヒースローからニューヨークまでの6時間、ずっと楽しめる様に、ブロードウェイのスター俳優で現在はネトフリのドラマ『アンブレイカブル・キミー・シュミット』で前世は日本の芸者と信じているゲイの男性を演じるタイタス・バージェスが演出を監修している。


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クラブDJのジョディ・ハーシュによるパフォーマンスや、世界一美しいと言われるドラァグクイーン、コートニー・アクト(本名:シェーン・ジェネク)も出演。


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シェーン・ジェネクが、コートニー・アクトになるまでのメイクテク動画がこれだが、ここまで見事に化けるのかと思うと、女優も真っ青だ。

LGBT界のセレブ出そろいのプライド便に、ケリーだけでなく、子供たちも興奮しっぱなし。長男のカルム君はレディー・ガガに扮したテス・ティクルがお気に入りだったらしい。


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『こんな素晴らしいフライトはもう体験できないぐらい、人生最高の思い出だわ。』ケリーさんは、興奮を抑えきれなかったという。

同社の顧客サービス部門のヴァイスプレジデントであるマーク・アンダーソン氏は、CAのスッピン常務を許可取り入れるなど、斬新なアイデアを取り入れる事で話題になっていたが、同時に Global LGBTQの役員でもある。


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彼は『今年はストーンウォールの反乱から50周年の節目の日。LGBTでない人にも現状を判ってもらうために、プライド便に乗ってもらい、心地よい旅をして貰うことが、私たちが踏み出す一歩だ。』といい、目標はプライド便が特別な便でなくなる事だという。つまり乗務員や機長が全員LGBTであったとしても何の不思議でない世の中が来ることだ。

だが世の中は、宗教や政治の背景上、LGBTの人々を許さない人たちがいる。

英長寿番組も、名乗りをあげた

英BBCが製作する長寿自動車番組『トップギア』は、この度、ボルネオ王国で撮影しない事を発表し、レインボーカラーの車をお披露目した。


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同番組は現在27シーズン目。日本ではBSフジで本国より遅れて放映しているが、ホストのクリス・ハリスと、副司会者で元クリケット選手のフレディ・フリントフは『僕たちはブルネイで撮影はしない』と発表。

ブルネイは、イスラム教の観点から同性愛や不倫に対する石打ちの死刑がある。他国から追及される度に法律を改定して死刑を一時的に取りやめているが、ほとぼりが覚めた頃に石打ちの死刑が復活するというありさまだ。

’19年4月まで同性愛者に対する石うちの死刑が続いていたブルネイに対し、俳優のジョージ・クルーニーやエルトン・ジョン、銀行では、JPモルガン、ドイツ銀行、社会団体ではアムネスティ・インターナショナルなどが、反対。映画やTVドラマはブルネイでの撮影をボイコットしていた。

司会者がコロコロ変わり、過激な演出で車の批評に信ぴょう性がなくなっていると言われている『トップギア』。面目躍如の為に性的少数派を支援しているのかという見解もあるかもしれない。

Family accidentally book Pride Flight to New York and have time of their lives

Top Gear decorate cars in LGBT pride flag in protest after filming in Brunei

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