【ビフォーアフター】100年前にDIYで建てた家が大丈夫なのと当時の宣伝が盛り杉


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家は専門家に建てて貰うのが当たり前、TVでやってる芸能人が実家をリフォームする企画はプロが付いているから出来るんだろ、と思う人もいるかもしれない。

だが所変わって米国では戦前、小売店が『DIYで家を作りましょう』という通称『Kit House(キットハウス)』のチラシを顧客に配っていた。全部が全部ではないだろう、水道や基礎、仕上げのチェックは、専門業者がやる事にして『その過程』は持ち主が組み立てろという、オッソロシイ『家組み立てプラン』だ。


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これを米国では『Kit home』と言うらしく、どんな図面で売られていたのかというチラシが出てきた。チラシを配っていたのは、この間自己破産宣告した米小売店シアーズ。時代の流れと共にアマゾンのネット戦略に押され店をたたまなくてはいけなくなった小売店だが、大昔は『DIYで家作ってくださいね。』という商品を売っていたのだ。

そのチラシが、こういう年期入ったモノなのだが、こんなお粗末なチラシで、こんなゴージャスな家をズブの素人が建てられるのか、と不安になってしまう。


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保険の約款みたいな細かい字で、チラシの隅っこの方に『チラシとそっくりの家作ろうと思ったら専門家を呼んでこなきゃいけないし、クオリティの高い建材使わないといけないから、ここに書いてある金額より高くつきますよ。』と書いてある。今同じ事をやったら詐欺だと訴えられるだろう。

が、この手のチラシで、シアーズは、予算、家のタイプ別に、400タイプから『DIY家づくりキット』を客に選ばせ、各小売店でメールオーダーを承ったのだ。シアーズのオーダーハウス、大恐慌前の1908年から第二次世界大戦までの1940年まで、爆発的に売れたのだという。


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この設計図の現在のお姿がこちら。


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日本では、’70年代に『空から家が降ってくる』というパナホームが流行したが、アレは、パナソニックが家の『外観』及び間仕切りの半分ぐらいを工場で作って、敷地内に空中から降ろし、敷地に留めて作業するというものだった。
パナホームが産まれた当初、日本では『ほとんど出来上がっている家が来る』というので、驚きで見られたが、どうやら米国では考えが違ったらしい。


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これが、昔シアーズでカタログを貰って『建てた家』が、今でも残っている証拠写真だ。家を建てたのは、1916年、現在の家主さんの曽祖父なのだという。奇跡的に建てた当時の写真が残っていた事で、同じ家だと判ったというもの。

当時、米国民の5分の1が、この家の様にシアーズで家を買い、1400ページもあるマニュアルと、約10万以上も家の前に届くアイテムに悪戦苦闘しながら家を組み立てたというのだから、昔の米国人は偉かったのだ。


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売り文句は『届いたら90日間で、初歩的な大工テクニックで貴方でも家が建てられます。』という、トンデモなキャッチコピーだった。ホンマかいなと思うのだが、実際に建てられた人が居て、今もその家が現存する証拠がこちら。


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これぐらいなら今の人でも、ア〇ゾンやイケアでも、建材を取り寄せて作ろうと思えば作れるんじゃない、と思う人もいるだろう。シアーズは、これだけに留まらなかった。

年月が経つにつれて、米国民の暮らしぶりも裕福になり、シアーズもそれに合わせて、家だけでなく、家具や家電を組み合わせて売り込む様になった。その時のコーディネート提案が以下のイラストである。


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これらのゴージャスな家具はすべてシアーズ製なのだが、家を組み立てながら、これらの家具も組み立てなければいけなかったのかと思うと気苦労が知れる。


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リビングルームやダイニングルームを見ると『あ~、こういうのが米国のあちこちに残っているから、米国は歴史モノのTVドラマや映画の撮影が出来るんだ。』と思ってしまう。

なんせ100年もの間、いい状態で家も家具も残っているだけあり、歴史建造物に指定されるのも無理はない。不動産業界では法外な高値で取引されている物件もある。

が、100年前にシアーズが売り出した『家のDIYキット』、どうやって探し当てたか、実はこの道のマニアが居る。

オンラインマガジンの『アトラス・オブスキュラ』社は、趣味でキット・ハウスを探しているという
『Wendy and Andrew Much』に聞いてみた所、シアーズもしくは、その協力会社が、シンシナティにキット・ハウスの為の大きな工場を持っていた可能性があるという事が判ったというのだ。

ちなみに、このサイトで『簡単な家の作り方』を紹介している赤のシャツを着ているのがウェンディだ。


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現在キットハウスを購入しているのは、先ほどの様に、代々伝わる家を受け継いでいる家もあれば、中流階級の人々が購入し、適度にリノベーションしているという事もある。
この家の元の設計図は以下の通りだが、シアーズの部品はもうないので、外見をいかにして変えないかが課題だ。


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今でこそイケアの様に『組み立て式家具』がバラバラで家に届いて『家で組み立ててください』というモノが当たり前だが、この当時で『建材と家具をバラバラにして送りましたから、後は90日以内で全部組み立ててね。』と言われたらギャフンとするだろう。それもディズニーランドの従業員の様な、気の遠くなるようなブ厚いマニュアルつきで。

では米国郊外で古い家に住んでいる人が、自分の家が『シアーズのキットホーム』かどうかを確かめるにはどうすればよいのか。建材に以下の様な番号があるというのだ。


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その他には建材にシッピングラベルの跡があるという、これも運よく残っていたらの話だ。なんせ100年も前の家なのだから。


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