人間の体は時として人智を超えた能力を発揮する場合がある。
ロンドン生まれのエド・ウィットロック氏は、85歳。
今回のトロント・ウォーター・フロント・マラソンで
自己ベストを更新し、4時間を切る記録で完走した。
(C)Tront Waterfront Marathon
彼は75歳の時に、出場した年齢区分別マラソンで、3時間を切る
完走記録を出したのは、一般ランナーに破られていない。
メイヨークリニックのマイケル・ジョイナーは、
ウィットロックが何らかの理由で肉体的な衰えが普通の人より、
遅いのではないのかと推測。
研究の結果、ウィットロックのふくらはぎは、20代の成人と
同じぐらいの強靭さで、肺活量は同世代と比較にならなかった。
(C)Tront Star via Getty Images
現在カナダに住む、ウィットロック氏は、カナダで開催される
マラソンに出場している。
彼がここまで強靭なのは、遺伝子だけでなく陸上競技選手だった
という下地もある。
(C)New York Times/Redux/eyevine
傍らからみていると、ウィットロック氏は、
いつまでも走り続けるマラソンランナーの様だが彼曰く
90になったらやめるつもりらしい。
『確かに僕は、遺伝子上長生きしてるかもしれないよ。
でも90になって走っていたら、バスに轢かれるかもしれないし。』
そう笑う彼は、今日もクロスカントリーを楽しんでいるという。