ママからの電話が一番嫌…米国にもいる毒親事情とは?


子供に『今、一番何がストレスになる?嫌な事は?』と聞いて『習い事や、学校、友達とおでかけしている時に、ママからかかってきた電話に出なきゃいけない事が一番嫌』と言われたら、母親はどう思うだろうか。
『こんなに心配してるのに』とショックを受ける母親が多いだろう。

これだけ子供を狙った犯罪が多発している現在、親が子供にはまだ早いと思いつつスマホを持たせる理由はゲームをさせるためでも、スタンプを購入させるためでもない、本音は安全確認の為だ。
それが子供に『お母さんは、私を信用してないから、一日に10回以上も、一番楽しい時に水をさすかの様に電話してくる!』と思われていたとしたら、どうだろうか。それが米国のとある学校が行った調査で明らかになったのである。

米国の小学校担任が行った質問が呼んだ波紋

米ルイジアナ州の小学校二年の担任・ジェン・ビーソンさんは、先週の金曜日にクラスの子供たちに宿題を出した。


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実生活でストレスがたまる原因になっている事は何だと思いますか、嫌だなぁと思う事はなんでしょう、それを具体的に、自分の言葉でノートに書いてみましょうという事だった。

子供は親が思っている以上にストレスに晒されている、親よりも情報量やテクノロジーの多い時代に生まれ、ストレスに晒されていないほうがおかしいのだ。

ビーソンさんが受け持つ大半の生徒は、唐突に出された宿題にどうこたえてよいのか判らず、朝起きるのは嫌、ゲームをする時間がなくなったのが嫌、クリスマスや感謝祭で親戚が集まると皆かしこまって変なのが嫌と、子供らしい事を書いてきた。
ここまでは『ああ、もっともだなぁ』と思っていたビーソンさんだが、一枚の生徒の答えが、ビーソンさんの心を動かす。

その子は、『嫌いな事があるとすれば、両親からの電話。特にお母さん。お母さんとの連絡用の為のスマホならもう要らない。』こう書いてきたのである。
子育て中の母親からしてみれば、背中に氷水を浴びせられるほどショックか、それとも怒りを覚える内容か、無関心を貫くだろう。

無関心を貫いている母親は、子供の習い事や塾のお迎えの時に、ずっと下を向いてスマホをいじっている。子供が悪さをしても見ていない。傍らにいる大人が代わりに注意してくれるものだと心のどこかで思っているからだ。それもこの生徒は書いていたのだ。

1人の生徒が25万人のムーヴメントを起こした

この生徒がビーソンさんからの宿題で書いていたのは、母親からスマホに入ってくる電話が、ストーカーみたいで恐怖感を感じるのだという。


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『どこにいるの?』『塾は終わった?』『帰りに〇〇買ってきて』『パパは遅くなるから』…これらの電話は母親から娘のスマホに気軽にかけられるものだが、もしも娘が『スマホがあるからって女中みたいに呼び出さないで』と思っていたならどうだろうか。

母親は、こまめなコミュニケーションこそ大事だと思い、相手が自分の子供だろうと伝わっていなければ大変だと怯え電話し、LINEを送りまくる。その結果子供から、信頼されていないという怒りを買うのである。

ビーソンさんは、この生徒の宿題の結果は世間にどう受け入れられるのかどうか、心配だった。そこで自身のFBで生徒に了解をとった上でシェアしたのだ。

生徒の宿題の最後には、スマホがモンスターに見える女の子の絵、そうさせたのは他ならぬ母親の過剰な心配だったという事で反響を呼び、25万のリツイートをたたき出した。

私自身も、仕事中に母親から会社に電話がかかってきたり、楽しい飲み会の最中に『私はもう寝るから早く帰ってこい!』と母親から携帯に電話がかかってきて迷惑した。母親が寝るのは自分の勝手であるし、待っててくれと一度も頼んだ覚えはない。それどころか、遅くなるから先に寝てくれと言って家を出ているのだ。

それ以前にも、思春期の頃、家に無神経な時間帯にかかってくる電話の大半は、母親のママ友だった。人を呼び出しておいて『お母さん居る?』と聞く、母親のママ友相手にわざと電話を切ったこともあった。こうした経緯があり電話嫌いになり、メールが出た時は喜んだが、LINEが出た時は喜べなかった。どんな交友関係をもつのか丸わかりな上、聞かなくていい事まで耳に入ってくるからだ。

その為、私は連絡手段にメールかメッセンジャー、どちらかが使えない人とは付き合わないように心がける様になった。LINEや電話がメインという人は、約束をドタキャンする上に、自分の都合を優先する人が多いからだった。

おそらく、ビーソンさんが宿題を公開した生徒も、私と同じ様なストレスを母親から感じていたに違いない。それは実際に統計でも出ている。

スマホを与える事で、子供との距離が離れていく

’17年に米国内で行われた調査によると、スマホを持っている親の半分以上が、子供に1日3回以上電話している事が明らかになった。米国だけの調査なので、電波が通じて当たり前の日本だともっとになるだろう。


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たった1割の親だけが、子供が家を出る前に一日の予定を聞くなどして、なるべくSNSやスマホによる予定変更を避けるようにし、アナログのコミュニケーションを重視していることも判明している。

他の統計では、子供にねだられたからという理由でスマホを買ったが、そのあとに、子供との精神的距離が取れなくなったという親が多くなったという結果も出てきた。

いかがだろうか。
現代人には非常に難しい課題かもしれないが、親子ともども無視をすると、お互いの人間関係の問題に全く向き合えなくなる日がくるのではないかと思う。

Second grader’s homework assignment goes viral after they wish cell phones didn’t exist because their PARENTS are always on them

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