ニュージーランドのオークランドに住む27歳のサイモン・アンダーソンさんは、169kgもあった体重を何と、92kg落とした。100kg近いウェイトダウンである。今までその重量に全身の骨が耐えていたのかと思うだけで怖いのだが。
©Simon Anderson/Instagram
彼女は、体重を落とした後、ダブついた皮膚組織を取り除いたのだが、取り除ききれず、二回に分ける事に。二回目の皮膚除去手術の前に、ウェイトダウンへの道のりの苦しさをメディアに語る事を決意した。
サイモンさんが減量を始めようと思ったのは4年前の23歳の時。その時は一日1時間の軽い運動から始めたという。
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『169kgもあったから、歩くのもやっとだったのよ。だから一日一時間、ウォーキングや水中ウォークという負荷の軽い運動から始めたわ。』それだけでなく彼女は、出来あいのものを食べるのを控え、なるべくヘルシーな食事にするように心がけたという。
それから二か月後、彼女は胃の切除手術を受ける事になり、胃の容量は大幅に減った。
『手術は私にとって救いの神だったわ。終わった後の自分の体を見て私じゃないみたいに感じたもの。太っていた時は、レストランやカフェに入っても、誰も私の前に座ってもくれなかったわ。』サイモンさんは、太っていた時の事を思いだしてこう言った。
10年以上も肥満に悩まされていたサイモンさんにとって、胃の手術は、人生のターニングポイントになった事は確かだ。
胃の手術以来、サイモンさんはエクササイズを一日2時間に増やし、筋トレの時間も増やした。
手術の後、仕事に復帰して暫くしたサイモンさんは、自分が以前と違って全く食べられなくなっていたのに驚いたという。
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『食べようと思ったらお腹がズシンと重くなるのよ。昔はこの通り、2ℓの炭酸ジュースを一週間に何本飲んでも平気だったのに、今じゃぁ500mlも飲めないわ。でももし、これが元通りの食欲になってしまったとすれば怖いわよね。?バイパス手術に甘えちゃいけないと思ったの。』
筋トレを増やしても、ストレッチをしても、ダブついた皮膚はどうにもならないと知ったサイモンさんは、’15年にアメリカの形成外科医・リッチャー氏の予約を取り、ダブついた皮膚を背中から取り除いて貰う事に。だが皮膚を取り除いた最初の5日間は、この通りの生生しい傷が残り、ベットに寝る事も出来なかったという。
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『痛いってものじゃないの。全身の皮膚が引きつれるというのは、まさにこの感覚よ!皮膚を取り除いたのは背中なのに、頭やお腹、腕の皮膚までの引きつれる様に痛くて全身神経痛と筋肉痛が同時に襲い掛かってきてリウマチ患者になった様だったわ。』
そんな彼女が、元通りの生活を手に入れ、ジム通いが出来る様になったのは手術から6週間後だという。『かなりハードだったけれど、結果は出たから、お勧めと言われればお勧めかもしれない。でも耐える勇気は必要よね。』
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前回の皮膚除去手術は、米国でやったが、彼女が気になるのはお尻だ。ダボついたお尻が気になり、次回の皮膚除去手術は、お尻の形の良さに命をかけているブラジルのドクター Remus Raptaの元で受けるという。
『2年前に背中の皮膚は男性の形成外科医にやってもらったけれど、今度は女医さんだから大丈夫だと思うのよ。』とサイモンさんは楽天的だ。
と、同時に除去手術で弛んだ皮膚の多さを見ると、昔はこれだけ太っていたのかと落ち込むのだそうだ。
『皮膚がこれだけたわむという事は、ダイエットに成功しても、気が緩むとまた元通りに戻るという事もあり得るのよね?それが怖いから必死で前を向いて頑張るしかない、そういう事なのよ。』
サイモンさんは、ダイエットを決意してからインスタやYoutubeにその経過をずっと報告し続けてきたが、その結果、彼女のフォロワーは爆発的に増えた。
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サイモンさんの朝食はプロテインとバナナと牛乳、昼食は、オムレツと付け合わせのサラダ、夕食は魚と卵とアボカドがメインで、間食はナッツとフルーツだそうだ。
この他にも、サイモンさんは、『小さな事でいいから日々新しい目標をみつけて達成していけば、自分自身のモチベーションの向上にもなっていいわ』とダイエッターにアドバイスしている。