英トーマス・クック航空の美貌の副操縦士・インディア・エリックス(26)は、この日のフライトを楽しみにしていた。
ロンドン・ガドウィグからケープタウン国際空港までの季節運航便で、初めて父・チャールズが機長を勤める便のアシストをする事になったのだ。
©India Allix
英トーマス・クック航空はマンチェスターに本社があり、ニューカッスル、グラスコー、ベルファルトなどを拠点にしている英国6番目の規模を持つ航空会社。
季節運航を始めとした日本への乗り入れはまだないものの、米国へはJFKとフロリダに常時乗り入れしており、他の国にも季節運航という形で乗り入れを拡大している。
©India Allix
ケープタウンへの常時就航便があるのは英国ではロンドン・ヒースロー空港から出ているブリティッシュ・エアウェイだけ。
今回彼女の父娘が同じ機種に乗るのは社内でも期待がかかっていたに違いない。しかもナイトフライトで11時間、難しい条件だ。
©India Allix
彼女は、フライト前に自宅で飼っている馬のフレディと犬のティナを祖父母に預けてからフライト・ミーティングに臨んだ。
ティナは、彼女がポーランドのフライトに行った後に拾った犬で、普段は父に預けているが今回は仕方がない。
©India Allix
フライトミーティングの終了後は、キャビンクルーミーティング、そしてエアバスA330の機体チェックとなり、乗客が乗り込む事になる。
離陸前もインディアは気が抜けない。
天候、滑走路のコンディション、時間のチェック、乗客、荷物、燃料を合わせた重量のチェックから、離陸、着陸のスピードまでマニュアルに目を通しながら計算してパネルにインプットしていく。
機長は彼女が入力した情報を参考にしながら飛ぶのだから、今回親子二人三脚だ。
©India Allix
アナウンスの担当や、悪天候を避ける前に機体が揺れる事を乗客に知らせるのも彼女の役目。
ナイトフライトの為、眠れない客がパニックを起こすの防ぐ為でもある。
©India Allix
ケープタウンまでの長い道のりで、操縦士、副操縦士ともども、休めるのは3時間、三交代、1人ずつ。
彼女は休んだ後は、一気にケープタウンまで休みなしだった。
©India Allix
彼女の最初のフライトはエアバスA320の国内線だった。
今回、国際線のロングフライトを任されるようになり、疲れるが、それなりに得られるものがあるという。
©India Allix
彼女はフライトの後、彼女の操縦する飛行機に乗ってきた友人と共にケーブルマウンテンに行き、近くのワイン産地までいったらしい。
美貌の副操縦士が、機長になる日も近い、その日にはトーマス・クック航空が日本に就航しているかもしれない。