モデルのサイズは6号?ベテランエージェントが明かす過酷な裏側


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先週パリ・ファッション・ウィークでバレンシアガのショーが開催され、150人ものモデルたちがアシンメトリーのコートをはじめ、きらびらやかな最新のファッションを纏いキャットウォークを歩いた。

しかし業界の人間がここ数年注目しているのが、モデルが痩せすぎている事。
市場に出回る服の標準サイズは9号だが、モデルのサイズは8号どころか6号が当たり前。彼女たちの手足は枯れ木の様に補足、鎖骨は浮き出ている。

©Johnathan Hordle/REX/Shutterstock

ステラ・マッカートニー、トム・フォードらと仕事してきたモデル業界のベテランエージェント・ジェームス・スカリーは、今回のバレンシアガのショーのインスタを見て怒りを隠せず、今のモデル業界の闇を訴えた。

『150人ものモデルがショーの間ずっと立ちっぱなしで、衣装を脱いだり着たりして次々キャットウォークを歩かされ働かされる。彼女たちはこの日の晴れ舞台の為に何日も絶食もいとわない。死人が出ないのが不思議なぐらいだ。にもかかわらず彼女たちはエージェント側に人間扱いされていないも同然なんだ。』

©GettyImages for The Business of Fashion

ヘレナ・クリステンセンやジョアン・スモールぐらいのトップモデルになれば仕事も美貌も保障されるが、そこに行き着くまでに殆どのモデルは脱落してしまう。

英ヴォーグのカバーを飾ったエディ・キャンベル(26)は、
『自分自身が理不尽な目にあった事もあったし、他のモデルたちが酷い目に遭う所を目の当りにした事は幾度となくあった。今まで何人のモデルがエージェント側の酷い仕打ちに耐えられずスタジオから逃げていったと思うの?』と言う。
『モデルがエージェントの言う事が間違っていると言えば、私たちは職を失ってしまう。ジェームスの様な立場の人間が業界の闇を公の立場で言ってくれた事はありがたいわ。』と彼女は言う。

バレンシアガ側は大事になり裁判沙汰になる前に、所属する全てのモデルたちに慇懃無礼な謝罪文を送っていたが、紙きれ一枚の謝罪文でモデルたちが満足するだろうか?
英国のトップモデルたちは、業界のキャスティングディレクター、エージェント、フォトグラファーの腐敗が原因であり、これでは済まされないと怒りをあらわにしている。

モデルの中には、体の一部のパーツだけが痩せていないだけで自分の全てを否定し、拒食症になる人もいる。
ロンドンを拠点に活躍するロザリー・ネルソン(25)もかつてそうだった。

『オーディションの前と撮影中は大抵水だけで過ごしたわ。100人の中から5人受かるか受からないかなのよ。痩せて居なくちゃ意味がない。時には10時間撮影が続いて死にそうになったわ。』

Daily Mail Femail page grab from Instagram feed for model Rosalie Nelson


©Dailymail
彼女の最も辛かった体験は、どうしても出たかったショーのオーディションで、10キロ落とし、2インチサイズを落としてから来いと言われた事だった。
彼女のサイズは8、サイズ6まで落とした彼女はまさしく骨と皮だけになり、自分がなくなってしまった。

CharliHoward(25)は、ハーパーズ・バザーに応募したが、大きすぎると断られた。彼らが求めるサイズは6~8。
『私は人間よ、骨格の関係もあるしサイズを自由自在に変えられると思って?このままじゃファッション業界は個性のないマネキンばかりになってしまう。』
彼女は元々のサイズ10に体型を戻し、NYで活躍、その後パリに拠点を移しデザイナーとして再出発、自分の目で選んだモデルを雇い、ファッション業界の新たな担い手となる。

モデルの娘を持つ母親も気が気でない。
ウェスト・サセックスに住むイングリット・マーシュ(45)は、娘スカーレット・グレイ(19)宛に仕事先からかかってくる電話に怯えている。
スカーレットはグッチやプラダと契約するモデルだが、エージェントは1インチサイズが変わっただけで電話してくるのだ。

『娘は成長期なのよ。娘は骨格も成長する、モデルとしてはオーバーウェイトでしょうけど、娘の人生を台無しにしたくない。』

モデルたちが拒食症に走るのは、キャスティングディレクターやエージェントが彼女たちを人間と思わない態度にある。
何も食べない事に耐えられずついにピザをオーダーしてしまったモデルを豚よばわりするエージェントもモデルたちはみてきた。

過去に
拒食症から立ち直ったバレリーナ
の例を挙げたが、やはり彼女たちの中に
あるのは恐れなのだろう。

(C)Dailymail
『モデルたちは事実を話す事を恐れているのよ、かといってこの業界で働く事も恐れていては全てが終わってしまう』
モデル業界は往々にしてエージェントやカメラマンからの性的暴力とその隠蔽もある。ロザリーは今自分自身を受け入れ、自分を正しく評価してくれるエージェントと契約し、業界の性的暴力隠蔽と戦っている。

Sadism on the catwalk: Locked in the dark for hours, starved and preyed on… here, models reveal the ugly truth behind fashion’s glittering façade

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