米南部フロリダ州ジャクソンビルにある病院から’98年に誘拐された
赤ちゃんが、300キロ離れたサウスカロライナのウォルターボロで
育ての親と暮らしているのが見つかった。
育ての親は、誘拐犯のグロリア・ウィリアムズ(51)。
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誘拐された赤ちゃんは、アレクシス・マニーゴと名付けられ
今まで育てられてきた。
近所の人間は、2人が実の母娘でない事は薄々わかってはいたが、
いつも身なりをきちんとして幸せそうにしている2人には
危機感も抱かなかったという。
アレクシスは、18年前にソーシャル・ワーカーをしていた
グロリアが看護婦を装い連れ去った赤ちゃんだった。
彼女の本名は、カミラ・モブレイ。
実の両親がFBIの失踪者リストに彼女の実名と誕生日、
そしてDNAを登録し、FBIは当時容疑者となったグロリアの
モンタージュを登録していた。
一昨年、母娘がサウスカロライナ州に居るという情報が寄せられ、
今週実施したDNA鑑定の結果、本人だと判明。
実の両親であるシャナラ・モブレイとクレイグ・アイケンは
18年ぶりとなる実の娘との対面に喜びの声を隠せない。
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父親であるクレイグは
『娘と逢う時は、ネガティブな事や過去に起こった事は
考えない様にしてるんだ。
娘はこうして僕たちに逢えることも、育ててくれたグロリアに対しても
感謝して前向きに生きている、その事が素晴らしい。』とコメントしている。
春からは技術専門学校に通う彼女は、育ての親である
グロリアの元を離れる。
グロリアは今回の一件で逮捕されたからだ。
アレクシスことカミラの心境は複雑だ。
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『メディアはママ(グロリア)の事を悪く書くけれど、その度に
傷つくのはわたしなのよ』
アレクシスは涙を浮かべてこう言う。
『ママは世間の裏切りものじゃないわ。私をここまで育ててくれて、
欲しいものは与えてくれた、愛情を注いでくれた。
なのに世間は児童誘拐は悲惨なものとしかみていない。』
世間一般に、誘拐犯は酷い人間ばかりというレッテルがある。
だが、アレクシスは母親に育ててもらった事が誇りなのだ。
アレクシスは、自分の出生の事について聞かれるのは
ある程度なれたという。
だが育ての母について悪く言われるのは、今でもジレンマを抱えているという。