英国の『ドレイトンマナー・テーマパーク』の水上アトラクション・『スプラッシュキャニオン』で
遠足に来ていた11歳の少女がアトラクションから転落溺死する事故があった。
死亡したのはレスターにあるイスラム教系学校の6年生、Evha Jannathさん(11)。
©Daily Mail
家族で英国に引っ越してきたばかりで、今回の遠足を楽しみにしていた。
Evaさんは救急ヘリコプターでバーミンガム市内の病院へ運ばれたが、到着直後に息を引き取った。
同じアトラクションに乗っていたクラスメートによると、このアトラクション、安全装置もシートベルトもない。
真ん中に大きなハンドルがあるだけで、後ろから来たボートに、ぶつかって追い抜かれる危険なものだという。
Evaさんが亡くなった原因は、流れが急なのに席を代わり、その時にボートの外に投げ出されたのが原因ではないかとみられている。
©Jonasan Hold/REX/Shuterstock
アトラクションのガイドラインによると、原則保護者同伴で乗らなければいけないが、遠足という事もあり、Evaさんのボートは生徒同士で乗っていたので、この様な事故が起こったとみられているが、そうだろうか?
4児の母、 Vikki Treacyは ’13年息子のパトリック(当時10歳)がアトラクションから滑り落ち、あわや溺死する所だったとDaily Mailのインタビューに答えた。
パトリックはアトラクションに乗っていた客とスタッフによって助けられ無事だったが、母親のヴィッキーさんは『スリルあるアトラクションと身の危険を感じるアトラクションは違うのよ』と声を大きくして言った。
©Anita Maric/SWINS.com
彼女は4年前、このアトラクションに息子と共に乗った。
円形のボートは水流に任せて壁や他のボートに、ぶつかり、パトリックはボートから投げ出されてしまったのだ。
『傍に居た2人の男の人が息子を助けてくれたからよかったのよ。それ以来、このアトラクションは私にとってトラウマになってしまったわ。』
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彼女は、施設の支配人に息子がアトラクションから転落し、死にかけた事故を言ったにも関わらず何の謝罪の言葉もなかったというのだ。
もしこの時に何らかの対処がなされていれば、今回の死亡事故は起きなかったはずである。
今回の事故でも、Evaさんの隣のボートに居た家族連れによると、緊急対応は申し分なく、助けられた時はEvaさんはまだ生きていたというのだ。
©SWINS.com
だとすれば施設側に落ち度があったという事になる。
現在テーマパークは閉鎖されており、英国安全衛生庁(HSE)による調査を受けているが、最低限、日本の様な保安基準は満たすべきだろう。