世界で流行った世にも不思議なダイエット8珍


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ダイエットは夏より冬、お彼岸までにやる方が効果的らしい。正月太りをリベンジするなら今のうち。
今回は歴史上流行った、とんでもないダイエット法を紹介しよう。その殆とが理にかなっていると言えないので、後世に残っていないのがミソだ。

1:お酢ダイエット
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©Joseph Denis Odevaere/Wikimedia
今でもリンゴ酢、黒酢はダイエットをはじめとして体にいいと言われているが、18世紀初頭にお酢飲み続けダイエットをやった人が居た。
ロマン主義で細身のイケメンのバイロン男爵は、1806年頃、174cm、88kgと、ポッチャリ体型に悩んでいた。
そこで何処から聞いたのか毎日お酢を飲むか、酢漬けの食べ物を食べてダイエットをしようとした。
男爵は、1806年から1811年まで、このダイエット法をし、57kgまで激ヤセした。
減量期間中、お酢、酢漬けのジャガイモ、ビスケット、炭酸水しか口にしなかった男爵は、内臓壁をやられ、汚い話だが最後の方は栄養を吸収できる体ではなく吐き下しの日々だったという。くれぐれもやりすぎ禁物だ。

2:ヒ素ダイエット
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©Boston Public Library
19世紀の始めに、今で言う所のダイエットピルのはしりが出回った。
今のダイエット薬の原材料は、体の中に入った脂肪を体外に出すものと、糖質を燃やすのを手伝うものと役目が明確に分かれている。しかし昔のダイエット薬は、劇薬が混じっているのも当たり前だった。麻薬も青くなるものが混じっていたのだ。
それは何か、ヒ素である。
どれだけ食べてもいいですよ、とこの様な可愛いらしい看板広告を掲げながら実はダイエットピルの中身がヒ素と知れば誰が手を出すだろうか。
ちなみにこのダイエット薬、当時は少量ずつの服用なら問題はないと書いてあるが、そんなわけはない。

3:100回噛むダイエット
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©Paul Farreier/Library of Congress

早食いの大食いが太る一因である事は昔から知られている。満腹中枢が働かないうちに食べるからだ。
こういう人はお腹を鳴らすグレリンというホルモンが脳下垂体から出ないうちに食べるので、だらだら食べる癖があり悪循環的に太る。
それを知ってか、全ての食べ物は100回食べれば栄養になると唱えたのが、ホレス・フレッチャー博士だ。

だが、フレッチャー博士の言う通りにしていれば、全ての食べ物は味気がなくなってしまう。
これをやるのは今でも流行りの大根おろしダイエットか、キャベツダイエットの様に、かみ砕かなければ口から喉に通過しない単品ダイエットものに限るだろう。

4:イヌイットダイエット
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©wikimedia
イヌイットは古くはエスキモーと呼ばれていたが、彼らが野菜も果物も取らないのに糖尿病や心筋梗塞、ガンが少ないのを知った冒険家のVirjhalmur Stefansanは、イヌイットの食生活に健康になり痩せる秘訣があるのではと思い、19世紀初頭に彼らと生活を共にした。
Stefansanは、イヌイットが狩猟で得た生肉を食べ生肉にはタンパク質と脂質以外に、酵素やビタミン、ミネラルなど、焼けば消えてしまう栄養素が含まれている事を知る。
それだけでなく、イヌイットには『キビヤーク』という独特の発酵食品があり、海鳥をアザラシの体に詰め込み、永久表土の下に数年おいて、発酵させるものを食べ、それが内臓を丈夫にしている事を知る。

Stefansanは、生肉はとても自国では受け入れられないと思い、キビヤークを自国流にアレンジし、これがいかにダイエットに役立つか広めようとしたが、あまりの悪臭に皆が激怒したらしい。

5:ダイエットビスケット
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©wikimedia

日本にダイエットビスケットなるものが入ってきたのは、今から半世紀程前の事。当時はお金持ちのご令嬢がダイエットをしたいという道楽で買うシロモノだったらしい。

本国で発明されたのは、1830年、教会の聖職者だったグラハムは、ペンシルバニア飲酒抑止協会の会長を務め、戒律に関しては厳しい考えを持っていた。
肉、脂肪、スパイス、塩、ケチャップ、辛子、ラム酒など、いかにも白人米国人がすきそうなモノを徹底排除。そんな彼を信奉していたのが『若草物語』の著者ルイーザ・オルコットの父ブロンソン。
彼は徹底的菜食主義者で、実験的にハーバードで開いたコミュニティをモデルにしたのが『若草物語』の『ベス学園』と言われている。

6:スキムミルクとバナナダイエット
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©alsis35.com

今でもたまに見かけるダイエットがスキムミルク(脱脂粉乳)とバナナ、そして脂肪燃焼スープを組み合わせた糖質制限ダイエット。
元々は心臓手術をするはずだった患者の内臓脂肪があまりにも多い為に、短期間で内臓脂肪を落とす目的で作られたのがこのダイエット法。
それだけに、スキムミルクとバナナを食べる期間、スープを飲み続ける期間を間違えても、効果は現れない上、体の自律神経をはじめとした体調が整ってないとだめなダイエット法でもある。

7:プロリンダイエット
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©classicfilm/wikimedia

プロリンは非必須アミノ酸の一つで、ビタミンCと混ざるとコラーゲンを作る事が出来るもの。その為、小麦やゼラチンに含まれる事が多い。
摂取量の上限もなく、薄甘い為、’70年代にはダイエットシェイクの原材料や、家畜の餌にも使われた。
しかし、過剰摂取による警告が何もなされていなかった為、小麦アレルギーや、心筋梗塞の副作用が後を絶たなくなり、このダイエット法は影を潜めた。

8:食べる量制限ダイエット
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©Virtual Manuscript Library of Swizerand
健康を損なうのは、食べ過ぎだ、というのは今日も科学的根拠がある。
白血球の自食作用で細胞の修復が始まるのは空腹時だからだ。いつも満腹であったり、お腹の中に何か入ってるとこれが働かない。それを16世紀に実戦した人がいるのだから、驚きなのである。

Luigi Coronaroという人は、食べ過ぎると痩せない、健康を損なうとして、一日の食事量を400gと決めていた。しかし400gにすると痩せ細ってかって健康を損なった為、彼は一日の摂取量を500gにし、ワインを付け足したら、どうなったか。
彼は98歳まで生きたらしい、この当時でである。食べ過ぎは良くないという事だ。

いかがだろうか。

ちなみに世界最初の糖質制限ダイエットは英国で行われたそうだ。
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1862年、ウィリアム・バンディングという葬儀屋が太り過ぎて、何をするにも不自由した事から、彼は医師の指導の元ダイエットに励む事になったらしい。
当時の食事制限内容は、トーストは一日一切れ、タンパク質と果物、野菜はいくらたべてもいいというものだった。その結果彼は91kgあった体重を1年で69kgまで落とした。

世界には、これだけでなく、女性がコルセットをするなど、まだまだ『そんな事でやせるわけがないのに』と思うダイエット法はある。だが皆楽して痩せたい事は変わらないのだろう。

14 Extremely Stupid Dieting Fads From History

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