42歳の画家、スティーブン・ウィルシャーは、一度見ただけの風景を細部まで描ける
類稀なる才能がある。
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ウィルシャーは、’74年英国ロンドン生まれ。
3歳の時に、父親を亡くした彼は、自閉症と診断され、5歳まで喋る事が出来なかった。
そんな彼の人生に転機が訪れたのが5歳の時。
ロンドンのクウィーンスマイルスクールで、絵を描きだした時に彼は
絵を通して周囲の人とコミュニケーションを取るようになった。
10歳の時にはロンドンのランドマークをアルファベット順にスケッチする事を繰り返し、
その前には教師の励ましもあり、日常会話を覚えていくようになったという。
13歳の時には画集を出し、BBCに出演するなど、その神童ぶりが本国で注目されていた。
その才能に甘んじることなく、ウィルシャーはケニントンにある
『シティ・アンド・ギルトロンドン美術学校』に通い、さらに腕を磨く事に。
一度見ただけで、風景をその目に焼き付ける記憶力と再現力。
そして描き続ける持久力、体力は、他の芸術家の追随を許さぬ所。
’05年には、東京上空をヘリコプターで飛び、その後に、パノラマで
その様子を描き出し、再現するという離れ業を見せた。
©stephenwiltshire.co.uk
’06年には、その功績が称えられ、大英帝国勲章第5位 (MBE) を送られ、
同じ年にロンドンのロイヤルオペラアーケードで常設展を開く事に。
彼の作品は、到底私たちの手に届くものではないかもしれないが、
何とか拝めそうなのが、来年のカレンダー。
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今なら、なんとか間に合いそうである。