10歳になる紺色の猫は、インディゴの色から
インディと呼ばれていた。
が呼びかけても返事がない。
インディは保護された時には、片目が見えないだけでなく
耳が聞こえなかった。
インディは、部屋の隅で、じっと動かず
くたびれた様子で、餌もあまりたべなかった。
様子がおかしいと思ったボランティアは、
耳垢がたまって感染症になっているインディを
獣医に見せる。
するとインディの目や耳の病は、
尿路感染症から来る腎臓病である事が発覚。
普通ならここでシェルターのボランティアも
他の保護している猫や犬に感染する事を恐れ
諦めてしまう。
しかし一晩中泣き続ける事もあったインディを
ボランティアの面々と獣医は見捨てる事は出来なかった。
インディもまた生きるのを諦めなかった。
5ヶ月の治療の末、インディは体重も増え、
飼い主が見つかる事に。
耳は補聴器をつけ、腎臓に関しては経過を見ている最中だが、
今は穏やかにテレビをみながら過ごしているという。