この手の甲を見て欲しい。
ある女性がモロッコの露店でタトゥーを入れた1時間後だ。
(C)BPM Media
被害に遭ったのは、トルコ在住のソフィー・アキスさん(22)。
彼女は夫、親族、そして母親のウェンディさん(56)と共にモロッコに旅行に出かけた際に、露店でタトゥーをいれて貰った。
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アジア系でうら若き彼女にとってタトゥーは日常生活に入り込んだもの。
アイライン、アイブロウだけでなく、彼女は結婚式の時にも、タトゥーをいれている。
しかし、今回は別問題だった。
ソフィーの母ウェンディは、娘が外国の露店でタトゥーを入れる事に最初から反対していた。
『外国の露店なんて、針を使いまわしているでしょうし、染料も何を入れているか判らないわ。衛生上良くない事は目に見えて判るのよ。』
ソフィーさんも母親の手前、現地でパッチテストをしてみた、それが不幸のはじまりだったのか、パッチテストを通ってしまった事が、今回の悲劇を招いたのだった。
現地でのタトゥーは4ポンドと、デザインの割には、ぼったくりも同然。
それだけでなく、タトゥーをしてから1時間後に、彼女の手は、見る見るうちに腫れ上がりタトゥーを施した箇所は無残にも水ぶくれになり、重症の火傷状態になった。
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ソフィーは夫と共に、ただちに帰国、母国の病院で治療を受け、イオン中和の点滴を二週間、水ぶくれの化膿止めを手の甲に塗り続けなければいけない羽目になった。
普通のタトゥーは、ヘナタトゥーと呼ばれるもので、オレンジよりや茶色になる。行商が『ブラックタトゥー』とうたう場合は要注意だ。それは髪染めに使うP-フェニレンジアミン(PPT)である危険性が高いからだ。
PPTは劇薬であり、美容師以外は原則扱えない様になっている。
Cosmetic Toiletry Perfumery Associcationのクリス・フラワー博士は、『本物のヘナは黒にはならない。それを知らないでブラックヘナを入れる事が出来ると騙され被害に遭う例が続出している。』と語っている。
The British Skin Foundationは、#Avoid Black Hennaキャンペーンを設立。
ソフィーの様な被害を出さない様にしている。