この春、英国の大学を卒業予定のナオミ・ギルさんは、
見かけは普通の大学生と変わらない。
母・メラニーさんは、’95年、ナオミさんが産まれてきた時、
体重わずか1キロに満たない超未熟児だった事に
胸がつぶれそうになった。
『この子は生まれてから3ヶ月保育器の中に入れられていたの。
機械なしでは息もできなければ、チューブなしで
栄養もとれなかったのよ。』
肺の機能も半分しかなく、このままでは
目も見えず、耳も聞こえなくなる。
ロンドン大で、超未熟児の生後を研究している
マロリー博士は、ナオミさんが、特別変わった治療をしている
訳でもないのに、ここまで生きられた事に対して
『まさに奇跡だ』と感嘆している。
ナオミさんが21歳になるまでの間に、医療医術も
めまぐるしく進化し、お腹の中の子供の性別だけでなく
障害の有無もある程度見分けられるようになった。
それ以上に、今の世の中に希望を与えるのは、
ナオミさんの様な存在である。
彼女は後遺症で、記憶を長い間保てず、幼稚園の頃は
失読症に悩まされた。
今も肺の機能を補う薬を飲んでいるが、
その副作用として喘息にかかる事がある。
それでも彼女は、未来に向かって前向きに生きている。