伝説的ジャズシンガー、ナット・キング・コールの娘であり、
グラミー受賞の歌手・ナタリー・コールが、31日
腎臓移植後の合併症によりLA市内の病院で死去した。
享年65歳。大御所としての活躍が期待される時でもあった。
ナタリーは、体調不良により昨年の10月
予定していたコンサートツアーをキャンセル。
11月から入院していたという。
団塊世代以降の人間からは、
『ナット・キング・コールの娘』として認知されていたナタリー。
父親の触れ込みで、クラブ歌手としてデビューした後が、
持ち前の歌唱力を生かし、R&B、ソウル、ポップなど
幅広いジャンルに挑戦していった。
しかし’80年代は父親の名声から逃れるように
ドラッグ、アルコール中毒に溺れ、離婚を繰り返し、
授かった息子はプールで溺死するなどの悲劇に見舞われるなど
波乱万丈の人生を送る。
彼女が、どん底の人生から立ち直るには10年以上の歳月を要した。
そして’91年、父親との葛藤の末父の名曲をカバーしたアルバム
『Unforgettable… With Love』はグラミー賞を受賞。
しかし晩年は、’08年7月にC型肝炎を患い肝臓移植をうけ、
’09年に腎臓移植を受けた事を発表するなど、
体中が蝕まれている事を発表。
昨年は、精力的に活躍してたが、限界だったのかもしれない。