コロンビアのメデジンで発生した航空機事故。
ブラジル1部シャペコエンセが調達したチャーター便が
コロンビア・メデジン近郊の山中に墜落し、71名の死者を出す大惨事となった。
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シャペコエンセ長年下位を彷徨っていたチームだったが、ここ数年成績が良く、
今季は南米の国際大会であるコパ・スダメリカーナに出場。
アトレティコ・ナシオナルとの決勝に向かうはずだった。
この日、チャーター機に乗らずに済んだ、シャペコエンセの選手たちもまた
哀しみも深く、ぬぐいきれない。
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Arena Conda stadiumには事故で亡くなった選手たちへの哀悼の意を込めて
慰霊の花束が届けられている。
4万人収容と言われるスタジアムには、10万人を超えるサポーターが終結。
亡くなった選手や関係者を追悼していた。
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地元メディアの調査によると、チャーター機はボリビアとコロンビアの境界線の町で、
給油する予定だったが、到着時間が真夜中になってしまった。
その為に燃料補給できず、パイロットの判断で見切り飛行した所、燃料不足で墜落したと思われる。
チームのディレクター、Chinho Di Domenicoは、チャーター機の中で何が起こっていたのか、
幸いにも怪我で機に乗らなかったディフェンダーのディマーソンが、フォワードの、ブルーノ・ランジェルに
送ったWhatsApp(ワッツアップ)のメッセージ判ったという。
©Dimason Bruno/Instagram
死に直面したチームメートからの、メッセージはディマーソンの元には
帰ってこなかった。
『オレの息子は明け方の4時に起きて泣きだす、ブルーノの娘と同じ2歳なんだ。
でもブルーノはもうこの世に居ない。何が起きたのか今でも信じられない。
でも僕は試合に出て、これからの人生を自らの手で変えていかなくちゃいけないんだ。』
チャーター機は、キャリアの転機を迎えつつあるチームメートの心にも
深い傷を負わせてしまった。
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チーム監督のカイオ・ジュニオールは’09年にヴィッセル神戸を率いていて、
シャペコエンセにも元Jリーガーが所属するなど、日本にも何かと縁が深いチームだ。
航空当局は、ブラックボックスを回収し事故原因を調べている。