キャリー・フィッシャーが、
オリジナルの『スターウォーズ』でレイア姫を演じた時、
彼女は19歳だった。
あれから40年、彼女は還暦前の59歳である。
最終選考に残ったのは、彼女とジョディ・フォスターだった
というのだから、監督は、
子役出身の扱い易い女優を選んだのかもしれない。
が、今回偶然にも、新たに懐かしの
『スターウォーズ』キャストが再集結する事になり、
世界各地のファンはお祭騒ぎ。
彼女は無理難題をふっかけられる事となった。
減量である。
『ハリウッドは、俳優はいくら太っていて醜くても
演技力があれば仕事があるのに、女優は
醜くて太ければ演技力は無視されるのよ。
ある程度の美しさが、なければ女優とは言われない』
そうつぶやくフィッシャーは、今回の復帰の為に
35パウンド(約18kg)減量する羽目になったのだそうだ。
それもティーンエイジャーや、アラサーの女性の話じゃない。
還暦前の女性が一気に体重を落とし、なおかつ美貌もある程度
保たなくてはいけないのは至難の業だ。
『そのお陰で、幾分か体の調子は良くなったから、
良かったいえばそうなのかもしれないわね』
フィッシャーは、年齢的にきつい減量は結果として
前向きに考えているようだ。
そりゃぁ、ハン・ソロを演じるハリソン・フォードが
御年80歳なのだから、レイア姫だって
それぐらいの年齢であってもおかしくない。
ルーク・スカイウォーカーを演じた
マーク・ハミルも撮影中の事故による醜形恐怖症を
克服し、今年秋に公開されたスパイ映画
『キングスマン』に出演していた。
昔の当たり作品の続篇に『復帰しろ』と
ファンは気安く言うが、俳優にとってこれほど酷な事は
ないのである。