10歳のゴールデンレトリバー犬のスマイリーはカナダオントリオ州の小さい町の養護施設でセラピー犬として働いています。
スマイリーは生まれた時から目がありませんでした。スマイリーはトレーナーのジョアン・ジョージさんに引き取られるまで生まれてから1,2年パピーミルにいました。
パピー・ミルとは仔犬製造所という意味で犬がケージに入れられたまま飼育され散歩にも連れていかれずただ交配や妊娠、出産をする場所です。
外に出た事が無かったスマイリーは始めはとても怯えていました。そこでジョアンさんは耳が聞こえないグレートデンのタイラーという明るくて元気な犬と一緒に過ごさせました。
するとスマイリーは見る見るうちにタイラーと同じ性格になっていったそうです。
ジョアンさんはスマイリーが人と接するのが大好きで、しかもとても上手だという事にすぐ気づきました。ジョアンさんはスマイリーを連れて病院や学校を訪ねるようになりました。
ある施設では一度も笑顔を見せた事がない障がいを持つ患者がスマイリーを一目見ただけで笑顔になったそうです。
スマイリーと会った事がある人はスマイリーの目が見えない事に気づかなかったり、知っていても忘れてしまう事もあるようです。スマイリーは何かに向かって走っていく事が多いですが、歩く時は注意深く歩きます。
ジョアンさんはスマイリーにジョアンさんの声の方へ来るようにと教えたそうです。そしてスマイリーが自分自身で何かをするというのが重要だったと話します。
スマイリーの人生の始めは過酷なスタートでしたが、彼の笑顔を見るとスマイリーはこの世で一番ハッピーな犬ではないかと思います。
via dailymail