マイケル・ジャクソンの元ボディーガードと一週間生活入れ替わった庶民の話が凄い


英国の金持ちと公団に住んでいる庶民が家族ごと一週間限定で、お互いの家族環境を替えますという番組『RichHouse PoorHouse』というのがチャンネル5の木曜ゴールデン枠にある。

批評家からは、ショーのコンセプトが酷だという声もあがり、その理由が、公団に住んでいる庶民が、一週間リッチな生活を体験した後、元の自分たちの生活に戻ったら、どんな思いをするだろうというものだった。

実際に、このショーに出ることになった家族は、どの様なバックグラウンドをもち、そしてリアリティショーに参加して得られたものとは何だろうか。

©Channel5

庶民代表でフルタイムで働くキム・レモンさん(25)は、英国南部サザンプトンの公団に、救急センターで働く夫アンディさん(33)、長男フレディ(10歳)、長女オリヴィアちゃん(8歳)と一緒に暮らしている。

週の食費の予算は£40(約6000円)。これで家族4人を食べさせる為に彼女は、独系ディスカウントスーパー『リドル』に買いに行き、やりくりしていた。

アンディさんの週手当は£1000(約15000円)なので、将来の事を考えるとムダ使いは出来ないのだ。そんなレモン一家が、この企画に応募したのは決算期でキムさんの休みが取れる事、アンディさんの仕事のシフトの都合がつくという理由だった。家族は、テレビ企画とはいえ、全く異次元の体験をする事になった。

レモン一家は、一週間『入れ替わる』家に、足を踏み入れた途端、テーマパークかと思う程の広さに、唖然となった。

©Dailymail.co.uk

部屋は、ありあまる程あり、庭も庭というよりも、ディズニーランドかと思う程広い。庭だけで60エーカーあり、その中に果樹園と牧場があり、メンテナンスする使用人までいる。

家の車の中の一つが、クラッシックカーのベントレー。こんな機会でもない限り、お目にかかる事はない車かもしれない。普通の庶民なら、『億万長者』と一週間、生活を入れ替えましょうという事なら、これが一番驚く事かもしれないが、レモンさんにとって、一番驚く事はこれではなかった、食費だったのである。

食費にかけていい予算は、レモン家とケタはずれに違ったので、子供たちは、はしゃいで、とんでもないものを注文したのだ。

『(入れ替わった)この家って、夕食に£200(3万円)使うのよ!私たちの概念じゃ信じられないわ。そんなお金ってどこからわいてくるの?アンディが汗水たらして働いたお給料の倍の金額がこの家の夕食代って?それに甘えて、ウチの子たちって、これならアボカドを食べられるっていって、アボカドを注文したのよ!アボカドって1パック£16.2(1700円)もするのに。ウチの子の運動靴と同じ値段のものが、そんな頻繁に食卓にのぼっていたらおかしいでしょ?』
キムさんがパニックになるのも無理はない。

©Muray Sanders/Daily Mail
キムさん一家と、一週間生活を替わった億万長者というのは、かつてマイケル・ジャクソンのボディーガードを務めた経歴をもつマット・フィデスさん(38)だった。

彼はボディーガードをしていた当時マイケルが常に『誰かに殺されるのではないか』という妄想に取りつかれていた事や、マイケルの死因になった医師について証言した人物としても知られている。

彼は、そのスキルを活かし
700もの支店を展開するマーシャルアーツスクールの経営者を勤めている。普段はブランドものに身を固め、家の車もベントレーだけでなく、ランドローバーをはじめとし、他にもクラッシックカーがある。

前の奥さんとの間の連れ子の、長女サバンナ(10)、次女ローラ(10)、そして再婚した奥さんで南アフリカ系の歌手でありデザイナーのモニークさんとの間に、長男ザック(4)、次男ヒーロー(1)がいる。

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ここまで名声を極めた家族が、サザンプトンの公団に一週間住み、食費の予算が週3万円から6000円になるのだから、三日でギブアップするのかと思いきや、そうでもなかったらしい。

一日目は、流石にマットさん一家は、一睡も出来なかったらしい。
『外では誰かが叫んでいて、サイレンもなっていた。どこかの家がラジカセをガンガンかけていたし、モニークがあまりの治安の悪さに怖がっていた。僕らは、ずっと田舎に住んでいたから、お隣さんが居るという環境には全く慣れていなくてね。今回は、どこか別の惑星に来たみたいだった。それが三日もしたら、ソファーの上でも平気で眠れるようになるんだから大したもんだと思うよ。』とマットさんは言う。

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この家全体が驚いたのは、週に使える予算が£50しかなかった事だ。運悪くシャワーが壊れてしまい、貴重な予算を使ってしまい、食うや食わずの生活になってしまった事もあった。自分たち億万長者にとって、直せばいいという程度のシャワーの故障も、公団に住む庶民からしてみれば大打撃という事を身をもって思い知った事になった。

億万長者だろうが庶民だろうが、驚くべき事が起こったのは、この家だった。
妻のモニークさんは、夫のマットさんが、この企画に参加してから今まででは考えられなかった変化が出て仰天したのだという。

『結婚して5年、片付けもしなかった夫が、どうやってお皿洗うの?って聞いてきたのよ!笑ったわ。初めてみたのよ。あの人が片づけものしてるの!これからやって貰おうかしら。』

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マットさんは、お金では買えないものに気付くいい機会になったというのが正直な感想だったという。それは彼が今まで気づいてきた人脈では得られないものだった。

『アンディは、子供たちに気付きを教え、何でも自分たちに出来る事はさせるようにしていたんだと思う。奥さんは少ない収入の中で、やりくりし、子供たちを育てていた。僕自身、子供たちと一緒に過ごす時間が欲しかったけれど、気が付けばビジネスに没頭する日々。金を稼ぎ、安定した暮らしを家族に提供さえすれば家族は喜んでくれると思っていたのが大間違いだという事に気が付いた一週間だった。』

マットさんは、公団で一週間子供たちと暮らす羽目になって、子供たちにとって、父親と一緒にいる時間の大切さを知らせてくれたアンディこそ、ある意味スーパーヒーローなんじゃないかと、褒めていた。

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お互いの生活を入れ替えて、唯一贅沢もせず、節制もせず、何も変わらなかった人物はアンディだった。ただ、アンディは与えられた予算と使った後の残額を見て泣きそうになった。
一週間に与えられた予算は当然の事ながら、自分の一週間の給料より高いが、自分の家族が一週間で使っていた内訳は食費のみ£170(25000円)、残額は£1500となったのだ。

『まさかと思ったよ、残ってる金額は僕の一週間分の給料より高いだなんてどうかしている。』一方マットの方は、シャワーの故障が響いたらしいが、贅沢はしなかったらしい。アンディはそれを聞いて『チャンスがあるなら億万長者になりたいなぁ』とボヤいた。

そうアンディさんがボヤくのも無理はない。
アンディさんは週単位で給料を貰っているパートタイマーな上、キムさんは複合性局所疼痛(とうつう)症候群(略:CRPS)という交感神経の病で、長距離はあるけど、将来的には車椅子になるかもしれない上、運動制限がかかっているのだ。

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だがリアリティショーの後に、一生お互いの家族の環境を交換したままにするとすれば、と番組側に聞かれた時、驚くべき事に、どちらもNOと答えていたという。

キムさんは『一週間で£200近くも食費ばかりに使ってた明細が出てきた時は青ざめたわ。もしリッチになったとしたら、生活がメチャクチャになってしまう。』と言い、
マットさんは『私たちは、自分たちの生活が一番だという事を確認する為に出たようなものだよ。』といったという。

The most humbling house swap of all: Rich and poor families switching lives for a week is a familiar tale – but this time the millionaire dad was so overawed by the inspiring sacrifice of his opposite number it changed his life for ever

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