英国の国民保健サービスは、お世辞にも日本程いいとは言えない。
総合満足度は5~6割だが、あくまで『総合』であり、満足してる人と最悪と言ってる人をあべこべに混ぜてこの結果なのだ。
そんな英国国民医療サービス(以下NHS)がとんでもない失態を公表した。
管轄の病院の外国人医師が、英語もろくすっぽ喋れず、診療内容である終末医療についてググっていた事が発覚したのだ。
こんな医師に命を預けていいのか?
この医師は主治医が不在の場合の代理の医師らしいが、それでも医師は医師。英語も理解できませんでしたではシャレにもならない。
問題の医者を雇っていたという病院はエセックスにある、Cochester General Hospital。
©PA Archive/PA Images
病院名まで露見したというのに、お偉いさんは取り繕うのに必死な様だ。
チーフエクゼクティブのニック・ハリムは、『全ての医師や看護婦、ここに雇われる人間は個人の持つ医学知識を英語で適切に伝えられるだけの語学力があるはずだし、適性検査もある。』と言い切っている。
しかし今回の一件が起こった以上アテにならない。
NHSによると、この様な事が起こらないように5年に一度人事を入れ替えている様だが、問題の医師も後最低5年今の職場を離れないというのであれば、どうなるのだろう。
一方、問題となった医師の不正を目撃していたバーバラ・バックリー医師は、問題の医師が、診療の最中に、頻繁に診療内容をネットでググるのをみて不審に思ったという。
最初は診療に慎重になっているのかと思いきや、実はそうではなかったと見抜くのに時間がかかったというのだ。
この病院は事実’13年にスタッフレベルの改善を行い、ガン患者など、終末医療が必要な患者に対して手遅れにならないよう尽力を尽くしてきた。
それだけに、今回の事件の病院側の信用を落とす事にもなりかねない。
Locum doctor unable to speak English properly is spotted GOOGLING medical terminology whilst at work