最年少ピアニストと言えば13歳、将棋棋士でも14歳と言われる中、
11歳でアルバムを出した天才ジャズピアニストが出た。
名前はジョーイ・アレキサンダー。
デビューアルバム『マイ・フェイヴァリット・シングス』を
リリースした当時11歳だった。
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コルトレーンの難曲『ジャイアント・ステップス』を
弾きこなすだけでなく、自分のオリジナルを展開するジョーイ。
技量だけでなく、表現力の豊かさを感じられる彼につく
サポートミュージシャンも一流ぞろいなので、見逃せない。
デビューした翌年にはビル・クリントン元大統領、
バラク・オバマ大統領の前でパフォーマンスを行った。
’16年の第58回グラミー賞にもノミネートされ、
パフォーマンスを行っている。
ジョーイは、’03年6月インドネシア、バリ島生まれの現在13歳。
観光業の傍らアマチュアミュージシャンとして活動する父親と
ジャズファンの母親の元で育てられた。
幼い頃からジャズに興味を持ち、特にルイ・アームストロング、
セロノニアス・モンク、ハービー・ハンコックJr、ホレス・シルヴァー、
ビル・エヴァンス、リー・モーガンなど、
クラッシックジャズを物心付かないころからずっと聞いていたという。
6歳になると父親から買い与えられたキーボード弾いて、
耳で覚えた曲は弾けるようになっていたというジョーイ。
ジョーイの才能を生かすべく両親は、ジャカルタに移住。
息子をインドネシアのトップミュージシャンたちと交流させた。
転機はジョーイ8歳
ジャズ界の大御所の1人、ハービー・ハンコックがユネスコの大使として
インドネシアで開催されたカンファレンスに出席した際
ジャカルタを訪れたときだった。
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彼の目にジョーイのパフォーマンスが留まり、ジョーイは、
翌年開催されたウクライナのジャズフェスティバルに出場。
強豪を出し抜きグランプリを獲得。
その後ニューヨークに居を移し本格的に活躍することとなった。
昨年8月には長い歴史と伝統を誇るジャズ界の最大の夏フェス、
ニューポート・ジャズ・フェスティバルへの出演。
リンカーン・センターの芸術監督でもあるトランペッター、
ウィントン・マルサリスはジョーイを
『Joey is a little genius』と絶賛。
彼の才能は動画をみれば明らかだ。
そんなジョーイが学ぶ元は今は主に動画配信サイト。
そしてこれらの動画配信サイトは、彼の音楽を流している。
これもまた音楽の新しい歴史の始まりだろう。