心無いキャバリア犬の悪徳ブリーダーがパピー・ミルに自分の全ての犬108匹をオークションで売ろうとしていました。
パピー・ミルとは仔犬製造所という意味で犬がケージに入れられたまま無理やり妊娠させられ仔犬を年に何度も生まされる場所です。パピー・ミルの犬は仔犬を作るためだけに生かされ、散歩に行くことも走る事もできずに一生狭いケージの中で暮らし、歳をとったら殺されるのです。
またアメリカミズリー州では犬のオークションが健在し、そこでの売買は残念ながら違法ではありません。
このブリーダーは犬をネグレクトしており、飼育環境は最悪でした。多くの犬は病気の感染で目や耳が不自由で自分たちの糞尿とノミが身体中を覆っていました。
目や耳が聞こえない犬たちが狭い所に閉じ込められて、ただ単に仔犬を製造するためだけに生きるなんて事にならないようにと立ち上がった人達がいました。
残念な事にオークションで犬を売る事は違法でないので、阻止できません。そこでボランティアたちはオークションで108匹全ての犬を自分たちで買い取る事にしました。
彼等はこの作戦を「キャバリア・レスキュー・オペレーション」と名付け、ネットやチラシなどで寄付を呼びかけました。
世界中から寄付金が集まりました。
「オークションはペットとして犬を購入する人が行く所ではありません。オークション側は早口で犬の価値を説明し”この犬は妊娠中だよ!お金になるよ!”などと言いながら犬を商売道具として買う人へ売る場所です。」とボランティア側は言います。
オークションの日、ボランティア側は96匹のキャバリア、7匹の柴犬、2匹のコッカースパニエル、シーズー1匹、フレンチブルドッグ1匹、ヨークシャテリア1匹、計108匹の犬全員を購入することに成功しました。
すでにレスキューされた後にボランティア側が用意した清潔なケージです。
何匹かの犬はギリギリのところでボランティア側が買う事ができました。
すでにブリーダーが自分のトラックに入れている所でボランティア側が買い戻しました。
精神面も含むメディカルチェックの後、この108匹の犬たちはアメリカ中のアニマルシェルターやレスキューセンターに送られて里親を待ちます。
治療が必要な犬には治療を受けさせる事が最優先です。
全米からこの犬たちの里親希望者がたくさん電話してきているそうです。里親希望はネットのアプリケーションフォームからのみ受け付けているそうです。
ボランティア側はベストマッチとなるため、里親になる前に犬に会いに来て時間を過ごしてから決めてもらう事にしています。
犬たちは仔犬から老犬までいますが、ほとんどが大人の犬だそうです。またほとんどの犬は医療手当を受けて健康だそうです。
医療ケアが必要になる犬や老犬の里親を希望してくれると、里親になれる確率は高まるとボランティア側は言っています。
via: Volunteers Rescue 108 Abused Dogs From Breeding Farm | Bored Panda
108匹全員に優しい家族が現れるといいですね。