その事件は、米国南部の住宅街を突然襲った。
フロリダ在住のジリアン・パラチョスさんが飼っていた
中型のブルテリアが、巡回の警官に射殺されたのは今週の火曜日。
ジリアンさん母娘が、愛犬のブルテリアを変わり果てた姿で
発見したのは、警官が去った後だった。
『うちの子は、見知らぬ人が来たから知らせるために
吠えただけなのよ。それなのに、頭を拳銃で撃ち抜くなんて
あんまりだわ』
それどころか、この警官。
ブルテリアの頭を拳銃で三発打ち抜いた後に、
走り去って行ったのである。
これが警官のする事だろうか。
犬の習性として見知らぬ人間が来た場合
吠える事はある。
家の監視カメラに全て映っていただけあり、
警察も言い訳は出来ない。
フロリダ警察の方は、コメントを控えてはいるものの
批判の嵐はやまないだろう。
パラチョスさんは、このブルテリアを
ドックシェルターで見つけてきて以来、
家族ぐるみで躾もきちんとしてきたらしい。
ブルテリアが殺されるまでは微笑みに満ちていた
母娘の心の支えを奪った警察の責任は重い。