スコットランド伝統料理を提供するパブ
『Hootananny』のウェイターが怒っている。
ここは『コヨーテアグリー』じゃない。
何が起こっているのか。
『Hootananny』のウェイターは、伝統的なキルティングの
スコットランド民族衣装に身を包み接客サービスをしている。
が、近年どんちゃん騒ぎで、酔っ払った女性客に
抱きつかれたり、民族衣装のスカートを、捲られたりと
セクハラが耐えないらしい。
『だいたいそんな事をするのは、
1人で飲みにきている女性じゃない。団体の女性客。』
店のアシスタント・マネージャー、イアン・ホウイーはそう語る。
『最初は笑える、と思うんだけど、
こういう人たちって、僕たちが忙しい時を狙って
『わざと』しているフシもある。怖いよね。』
店の創業者のキット・フランダーは、こう語る。
『(従業員から話を聞いた)当初は、お客さんも
少しふざけただけだと思っていたけれど、
従業員の深刻さに耳を傾け深刻な問題だと感じた。
だって、これが逆の立場なら警察が来るだろ。』
観光客のみならず、地元の人にとってみても、
Hootanannyのウェイターがコスプレして、仕事をしてくれるのは、
地域の伝統を受け継ぐ一貫であり、楽しみでもある。
ウェイターの意向次第によっては、このコスプレ、
なくなってしまうかもしれないのだ。
一部の酔客のせいで、旅の名物が
なくなったら惜しい。